MBS(大阪市北区)は9日、佐々木希(32)主演「土俵ガール!」と貫地谷しほり(34)主演「女くどき飯」のドラマ2作について、外国語版を国際交流基金と共同で海外配信すると発表した。「土俵-」はロシア語版をロシアで、「女-」はスペイン語版をメキシコで配信する。

新型コロナウイルス感染拡大防止により、動画のニーズが急増したことで、海外の視聴者にも日本の映像コンテンツを届ける。

配信はYouTubeを利用。新たに開設した同局の公式チャンネルに、両ドラマの動画のほか、プロジェクトの趣旨などもそれぞれの言語で掲載される。両国に住む人は誰でも無料で視聴できる。

両ドラマはこれまでも、海外にある日本の在外公館や、国際交流基金の海外拠点を通じて、現地のテレビ局などに無償で提供されてきた。コロナの影響で人や物の移動に制限がかかる中、日本から直接映像コンテンツを配信する。

メキシコやロシアは日本の映像への人気や関心が高く、メキシコでは、現地のテレビ批評家やYouTuberなどのインフルエンサーからも情報が発信される見込みだという。

「土俵-」は10年に放送。佐々木は、道場を経営する父に相撲を仕込まれたが、過去を封印し一流のモデルを目指す若林光を演じた。「女-」は15、16年に放送。彼氏いない歴5年で30歳の誕生日を控え、結婚に焦り始めたフリーライターの神林恵役を貫地谷が務めた。