世界初のダンスプロリーグ「D.LEAGUE(ディーリーグ)」が発足した。12日、都内でプレスカンファレンスが行われ、同リーグでチーフクリエイティブアドバイザーを務めるEXILE HIRO(51)らが出席。潜在市場規模が600億円ともいわれ、拡大する日本のダンス市場で、新たなプロリーグが誕生する。

ダンスのプロリーグが、世界で初めて日本に誕生する。12年から中学校の学習指導要領で必修化され、SNSで誰もが気軽に踊る時代。競技人口は600万人といわれるほどダンス市場が拡大し、世界の中でも「ダンス王国」と呼ばれる日本で、さらなる発展や普及を図るべく発足した。

これまでパフォーマーとして、さらに経営者としてダンスの普及に心血を注ぎ、Dリーグ立ち上げにも携わるHIROも「夢のまた夢のようなプロジェクト。たくさんのダンスが好きな子どもたちや、若い世代の夢をかなえる場所に成長させて、世界に通用する日本初のエンターテインメントとして盛り上げていきたい」と感慨深げに話した。

来年1月に開幕する初年度には、エイベックスら8つの企業が参画。半年間で12ラウンド(試合)を開催し、上位4チームがチャンピオンシップに進出、年間王者を決定する。各チームには16~39歳の「Dリーガー」が所属予定。次年度以降はプロ野球の「ドラフト会議」のような形や、国内外の大物ダンサーが出場する可能性もあるという。

Dリーグの平野岳史代表取締役CEO(58)は、今後の展開について「将来的には地方企業に支援をいただいたり、地方にも展開を増やしていければ。そして世界に向けても展開を図れればと思います」。HIROも「リーグの中からスターを発掘したい。パフォーマー、バックダンサー、ミュージカルと、出口もたくさんある。プロ野球の選手やJリーガーになりたいというように、『Dリーガーになりたい』というのが目標になったら」と話した。【大友陽平】

◆試合形式 1ラウンドで出場できるのは1チーム8人。チームごとに「レギュラーダンサー」が所属し、期間限定で出演する「SPダンサー」の起用も可能。ディレクター(監督)の出演も可能。2分~2分15秒のダンスパフォーマンスを制作し、4人の審査員の合計得点とオーディエンス得点を合わせた得点(100点満点)で競い、1点でも多いチームから勝ち点が配分される。

◆D.LEAGUE(ディーリーグ) 今年2月設立の「株式会社Dリーグ」が展開する日本発のダンスプロリーグ。初年度は8チーム参加。来年1月10日にレギュラーシーズンが開幕し、全12ラウンド。上位4チームがチャンピオンシップ(6月27日、会場未定)に進出し、年間王者を決定。6月30日に東京・新木場スタジオコーストで「D.LEAGUEアワード」を開催予定。CEOはフルキャストホールディングス平野岳史会長。