きっちり上がった前髪に引き締まった表情。クリーンで、スッと伸びた背筋にスーツや和装がよく似合う。本木雅弘(54)には隙のないイメージが付きまとうが、本人もそれを自覚しているようだ。

今月末に行われたJR東海の新CM発表イベントでのこと。CMに出演する本木は「ひさびさ旅は、新幹線!~旅は、ずらすと、面白い~」というコンセプトにちなみ、「日常で“ずらし”を意識する瞬間」についてトーク。自身のパブリックイメージについて「寡黙」「ストイック」「生真面目」とつらつら挙げると、初対面で構えた相手の緊張感を和らげるため「冗談を交えてギャップのある感じを見せながら、フッと息抜きをしてもらう。『ずらし』のあいさつで場を和ませることを意識しています」と話していた。

イベントでは司会者の質問に終始ていねいに回答。話しながら何度か「すみません、長くなりました」と断りを入れてコメントするなど、細やかさが見て取れた。こんな気遣いの人が見せる「冗談」とはどんなもの? と考えていると、さっそくテクニックを披露してくれた。

フォトセッションでは赤白黄3色の自転車が用意されたが、本木はフラッシュを浴びながら「3色並んでると反応しちゃうんです」とニッコリ。シブがき隊時代のメンバーカラーを念頭に置いたもので、3台の中央に置かれた白い自転車に触れながら「正確には、これがブルーなんですけどね」と和ませた。

CMではシェアサイクルに乗って日本各地を旅しているが、撮影では自身のイメージカラーである赤の自転車が用意されていたことから「配慮していただきました」と、また笑わせた。欽ちゃん走りで降壇するオマケまで付けて、最後まできっちりとギャップを見せてくれた。

こんなふうに冗談を言うのか~などとニヤニヤしていたが、振り返れば発表会はクライアントも大満足であろう内容で滞りなく終了、フォトセッションでは取材陣向けのサービストークも展開していた。プロの仕事を目の当たりにしたと同時に、全方位的にきっちりと役割を終えた本木には、やっぱり隙がない!と思ってしまうのだった。