歌手野口五郎(65)が7日、自身のシングル「青いリンゴ」「甘い生活」などを手掛け、同日誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなったことが明らかになった作曲家の筒美京平さん(享年80)を悼んだ。

野口は所属事務所を通じてコメントを寄せ、筒美さんとの思い出について「ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスと海外レコーディングでは『あの時はとても楽しく勉強になった』と後によく話して下さいました。25歳になったらアメリカで勉強してきたら、と言われた事もありました」と振り返った。

最近の交流については「8年程前、先生のご兄弟と僕と兄貴の四人で食事をし楽しい時間を過ごしました」とし、「その時、曲をお願いし、出来上がった曲とともに頂いた手紙に『音楽に対する情熱を絶やさぬ様に』との言葉があった。僕の宝物です」と感謝をつづった。

また「戦後以降、未来に続く歌謡曲、Jポップスが生き続けるのは、音楽の神様として降臨された京平先生がいらっしゃったからだと思います」とし、最後は「今はただ感謝しかありません。心よりご冥福をお祈りいたします」と結んだ。