ラジオ番組の生放送中に異例の人事異動が通達され、10月1日付で文化放送の編成局長に就任した太田英明アナウンサー(57)が、局長の肩書を背負いながら引き続き生放送の看板番組に出演することが正式に決まった。

22日放送の同局「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)のエンディングで発表された。来週以降も金曜日限定で、メインパーソナリティー大竹まこと(71)のアシスタントを務めることになった。太田アナの次回の出演は30日になる。

19日からの今週1週間はラジオ業界の聴取率を調査するスペシャルウイーク。この日までに同番組に日替わり出演するパートナーが、太田アナとの共演継続をアピールする「争奪戦」企画が繰り広げられたが、リスナー投票で、室井佑月(50)が担当する金曜日に出演することが発表された。

同番組の曜日別パートナーは、月曜日=阿佐ケ谷姉妹、火曜日=はるな愛、水曜日=壇蜜、木曜日=光浦靖子、金曜日=室井佑月が担当。

太田アナは2007年(平19)5月7日の番組スタートから13年にわたって大竹とのコンビで進行してきた。市井の視点を第一に笑いと人情を大事にして、さまざまな社会問題、ゆがんだ政治の在り方に疑問を呈すなど、リスナーから高く支持されてきた。同時間帯ではライバル局と激しい聴取率争いを繰り広げ、安定と信頼のコンビネーションで、常に上位をキープしてきた。

文化放送の上口宏社長は20日の定例会見で、編成局長に昇進した太田アナの目玉人事について「社内の高い評価と編成面での知見を生かし、文化放送のあるべき姿を具現化してほしい」と話していた。