歌舞伎俳優市川海老蔵(42)が25日、都内で「日本みどりのプロジェクト」設立記念シンポジウムに出席した。

海老蔵は14年から長野・志賀高原で森作りを呼び掛ける植樹活動「ABMORI」を実施。新たに発足した「日本みどりのプロジェクト協議会」のアンバサダーに就任し、「大役を仰せつかり、大変恐縮でございます」とあいさつした。

地球温暖化や自然環境の変化に興味を抱いていたところ、妻の故小林麻央さんから勧められ植樹を始めたという。これまで約6万本の苗を植え「人とのつながりの中に緑がある。2人の子宝に恵まれて、子供たち、孫の世代に大きく影響を及ぼす可能性が大いにあると実感しました」と振り返った。また「日本の未来に緑をつなげていこうという意志がお目にとまって、白羽の矢がたち、今壇上に上がらせていただいている。私の力だけではなく、妻、家族、それに携わる皆さんのお力添えのたまもの」と感謝を述べた。

現在は長女麗禾ちゃん、長男勸玄くんも参加しながら家族で活動を続ける。7年目の今年はコロナ禍で現地に行くことはかなわなかったが「継続をしていかなければいけない」。個人の意志で始めた植樹活動から、視野を世界にも広げたいとし「日本人の勤勉さ、まじめさの中で地球の環境問題に取り組むことが1つの役目かな」と話した。

みどりを核に都市と地方が連携し、地方創生を推進する「日本みどりのプロジェクト推進協議会」の立ち上げを記念したシンポジウム。同協議会は、長野県、高知県、大阪観光局、三重県、鳥取県、長野県観光機構の6者で設立された。