蒼井優(35)が6日、都内のTOHOシネマズ日本橋で行われた映画「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一監督)初日舞台あいさつで「同じ役をやらせて頂く機会は本当にない」と、15年ぶりに映画に主演した田中裕子(65)と、同じ役を演じた喜びを語った。

田中は劇中で、東京オリンピックが開催された1964年(昭39)に上京し、結婚した55年後、夫に突然先立たれて孤独な1人暮らしをする75歳の桃子を演じた。蒼井は現代の桃子の脳内の声と、昭和の若き日の桃子を演じた。

撮影は19年11、12月に東京・東映東京撮影所、横浜市、埼玉県内などで行われた。蒼井は撮影を振り返り「私は今回、撮影をしながら本当に自分の家族のこととか、自分の過去だったり、これからだったり、家族のこれからをずっと考えながら…こんなにいろいろなことを、自分の人生と合わせながら撮影したのは初めてでした」と感慨深げに語った。撮影5カ月前の同6月に南海キャンディーズ山里亮太(43)と結婚しており、そのあたりも、思いを深くしたようだ。

蒼井は、田中演じる桃子の脳内の声を演じるために、自身の撮影がなくても現場に足を運び、田中の視界に入らないように演技を観察したという。「田中さんと一緒にお仕事をさせて頂けるなんて夢のよう。自分が映っていなくても現場に伺って、影でアテレコしている感じ。たまに、せりふを入れるのを忘れるくらい、現場のお芝居がとても、とても楽しくて…いまだにいい仕事だったと思います」と笑顔で振り返った。

蒼井の話を聞いていた田中は「どこにいるのよ? という片隅に、照明さんか、というくらいの感じで、そっといてくれていて」と、現場での蒼井の気遣いに感謝した。