2日に放送された、女優上野樹里(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の第1話の総合視聴率が21・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。

総合視聴率はリアルタイムの「視聴率」と、録画などをして放送後7日間以内に再生された「タイムシフト視聴率」の合計から、重複して視聴している分を除いたもの。

「監察医 朝顔」の視聴率は13・8%、タイムシフト視聴率は8・2%、重複視聴は0・8%分だった。

総合視聴率が20%を超えるのは同局系では、先月17日の「土曜プレミア『鬼滅の刃・第二夜・那田蜘蛛山編』」の21・4%以来、ドラマとしては1月5日の「教場・後編」以来、連続ドラマでは今年初めてとなる。

同ドラマは、昨年7月期連続ドラマの第2弾。87年4月スタートのフジテレビ系のドラマ枠「月9」では初の2クール放送。7月期の予定が、コロナ禍で11月開始となった。

上野演じる主人公の万木朝顔は、神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事の父・平(時任三郎)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていなかった。そして、父の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)と結婚して、5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

23日放送の第4話では、朝顔(上野)が法医学教室に出勤すると、主任教授の夏目茶子(山口智子)から「車に閉じ込められているから休む」という電話が入る。応対した藤堂雅史(板尾創路)は、絶対うその言い訳だと言って気に留めなかった。

一方、朝顔の父で刑事の平(時任三郎)は野毛山署で思わぬ人物と出会っていた。万木家とも深い関わりのある忍(ともさかりえ)だ。

そんな中、あるマンションの一室で、20代の若い女性の遺体が発見される。女性は坂井亜衣(椚ありさ)。職業はウェブデザイナー。亜衣の姉・美優(高梨臨)から「妹と連絡が取れない」という電話を受けた大家が警察官を伴って部屋に入ると、ベッドに横たわって亡くなっている亜衣が発見されたのだ。

野毛山署強行犯係の刑事たちとともに現場に入った朝顔が遺体を調べると、亜衣は窒息したようで、首にはうっすらとひも状のもので絞められた痕があった。しかし、大家が部屋に入ったときは、ドアや窓はすべて施錠されていたという。密室殺人ではと色めき立つ森本琢磨(森本慎太郎)ら強行犯係の刑事たち。事情聴取を受けた美優は「亜衣は交際相手に殺されたのだと思う」と証言する。