俳優吉沢亮(26)が8日、都内で主演映画「AWAKE」(山田篤宏監督、25日公開)完成報告会見に出席した。

映画は、プロ棋士になれなかった男と、天才との戦いの興奮、緊張感を将棋が分からない人にも、わかりやすく描く。それぞれの苦悩や葛藤を見つめながら、将棋の世界で一度は挫折した主人公・英一(吉沢)が、プログラム開発にのめり込み、新たな夢を見いだし、再生する姿を映し出す。

吉沢は「大好きで、思い出ある作品です。みなさまにお届けできる日が近づいていて、ものすごくドキドキしている」と、あいさつした。

これまでの出演作と比べ、本作が「すごい好きでした」と告白。難しい作品なのかと思ったが、脚本を読み「ド直球のエンタメで、メッセージ性が分かりやすいし、爽快感のある青春ストーリーで、面白い」と感じたという。

棋士の動きをまねするために、少し太ってみたり、揺れや姿勢を試行錯誤し、役に挑んだと明かした。演じた英一は「(自分と)近いです。内心が役とフィットする瞬間は、あまりないなあって思った」と自身と似ている点が多いとした。

今年は、将棋界において、「AI超え」が話題になった。そこで自身の「●●超え」を問われ、吉沢は「筋トレ超え」と回答した。「今までやってこなくて、結構ぽちゃぽちゃしてた。人前に出る仕事だからと思い、去年の終わりから(役作りの一環で)筋トレを始めた」と明かした。

最後に吉沢は「将棋ファンも、将棋の知識がない方も全然関係なく、楽しんでいただける内容になっている。友情、青春、成長、普遍的なものを、根本のテーマとして置いている作品なので、いろんな世代のいろんな方に見ていただきたいです」と呼び掛けた。

若葉竜也、落合モトキも登壇した。