女剣劇のスターで、女優の浅香光代(あさか・みつよ、本名北岡昭子=きたおか・しょうこ)さんが13日、都内の病院で亡くなった。92歳だった。

近年はがんの闘病中で、入退院を繰り返していた。今月に入って容体が悪化し、入院していた。

略歴は以下の通り。

◆浅香光代(あさか・みつよ)。本名・市橋昭子。1931年(昭和6年)2月20日、東京都出身。10歳で浅香新八郎・森静子一座に入り、小森昭子の名前で初舞台を踏む。46年に新生国民座座長になり、芸名も浅香光代に。北辰一刀流2段、自源流居合2段という本格的な立ち回りで、3大女剣劇役者と呼ばれる。85年には自費で「浅香ミニ劇場」をオープン。87年、浅草芸能大賞を受賞。83年自伝「手さぐりの幸せ」を出版。72年に実業家の吉田博士氏と結婚したが、87年に死別。92年に元コメディアンの世志凡太で、実業家の市橋健司氏と再婚。98年、野村沙知代さんと舞台共演。その後に批判したことがきっかけで沙知代さんも反撃、「ミッチー・サッチー騒動」となった。10年にはプロレス団体「MAP」旗揚げ大会に参戦し高山善広と戦った。