今年のM-1グランプリの王者、マヂカルラブリーが、27日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演し、大会で披露しなかった「最強の武器毒爪」というネタを披露した。

M-1で審査員を務め、レギュラーコメンテーターの松本人志(57)は、ネットを中心に盛り上がりを見せる「マヂカルラブリーのネタは漫才なのか」という論争について語った。

「これに関してはテレビサイズでしゃべれないくらい。1時間くらい俺1人でしゃべらせて欲しいくらい」と前置きしつつ、「漫才の定義というのは基本的にないんですけど、定義をあえて設けることで、定義を裏切ることが漫才。定義をあえて作るのは破るための定義なんですよ」と説明。「最終的にルールはちょっとあるんですよ。小道具はちょっと使わないとか、ヅラをかぶらない。ベテランの人でヅラをかぶっている人もいるし…」と続けた。

今回のマヂカルラブリーについては「例えがいいのかわからないですけど、野球のすごい大一番の時に、ピッチャーが消える魔球を投げたみたいな感じ。我々プロは『すごいなと。ここで消える魔球を投げてくんねや』って思うんですけど、にわかプロ野球ファンは、『あれはひきょうだ、あそこで魔球投げるかね、真剣勝負せいや』みたいな。これは一生交わらない。交わらないからこそ我々は飯を食えていける」と力説。

そして「面白いのは、フレンチのマナーを破ることで笑いを生んだ。2本目は漫才のルールを破ることで笑いを生むというね。おもしろいなーって思うね」と分析した。