2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補は-。日刊スポーツが注目する新星たちを「2021年『急上昇!』」と題してお届けします。

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今年のブレークが期待される、お笑い第7世代の旗手がまんじゅう大帝国だ。ボケの竹内一希(26)とツッコミの田中永真(27)のコンビ。

竹内は東京生まれで、日大芸術学部の落語研究会出身。田中は北海道出身で東京理科大の落語研究会出身だ。先輩の田中が誘って、16年6月コンビ結成。アマチュアとして、いろいろなお笑いライブに出て注目を集めていた。

17年4月に竹内の日本学園高、そして日大芸術学部の落語研究会の先輩である放送作家高田文夫氏(72)の推薦で、爆笑問題などが所属する芸能事務所タイタン入り。ちなみに爆問の太田光(55)と田中裕二(55)は、ともに日芸中退だが竹内は卒業している。

コンビ名は、そこに「大」という文字を入れたかったことが由来という。そこから「大帝国」のワードが浮かんだが、それだけだと硬すぎるため柔らかい「まんじゅう」をつけ、「まんじゅう大帝国」という名になった。

19年はタイタンマネジャーの八木順一朗氏が監督した映画「実りゆく」に竹内が主演。田中も共演した。コロナ禍に見舞われた20年を、竹内は「前半はとにかく自粛でどうしたらよいか分からず、混乱していました。自粛が明けると主演映画の『実りゆく』が全国で公開され、『笑いの学校』という本も出版されて、うそみたいな出来事ばかりで混乱していました」。

田中は「ステイホームで『あつ森』に夢中になったり、ツイッターでワニの最期を見届けたり、映画の中にいたり、本の中にいたりで、現世で生きてる感覚の無い1年でした。絶対忘れない年です」と振り返った。

新年について、竹内は「たくさん漫才をして、面白くなりたいです。あといい男にもなれたらうれしいです。あとは、何か新しく楽器を買って、良い音色を奏でたいです!」、田中は「本業の漫才で『まんじゅう大帝国いいね』って言ってもらえる年にしたいです。2021年に限ったことでもないんですけど。あと、ビリヤードにハマり始めているのでさっさとマイキューを買って練習して堂々と『ビリヤード芸人』を名乗れるレベルになりたいです。コーチを募集中です」と話している。

◆まんじゅう大帝国 竹内一希(たけうち・かずき)1994年(平6)4月27日、東京生まれ。田中永真(たなか・えいま)93年(平5)3月30日、北海道生まれ。竹内は日大芸術学在学中、落語研究会で外桜一拝(あうとろーいっぱい)の高座名。関東落研連合12代目総長。田中は東京理科大在学中、六花亭空道(ろっかていそらみち)の高座名。関東落研連合11代目副総長。

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