昨年11月18日に急性大動脈解離で亡くなった、東映会長の岡田裕介さん(おかだ・ゆうすけ、本名岡田剛=おかだ・つよし、享年71)のお別れの会が10日、都内で行われた。

1956年(昭31)年に第3期東映ニューフェースに合格し、同社に入社して俳優人生をスタートした、里見浩太朗(84)が東映を通じ、贈る言葉を発表した。その中で、岡田会長が亡くなる4日前に対面していたと明かした。

「私、里見浩太朗は、貴方のお父様、前会長(岡田茂氏)に育てて頂きました。東映という誰もが憧れる時代劇の世界に身を投じ、以来、映画、舞台、テレビにと幸運な花道を歩ませて頂きました。感謝に堪えません。裕介さん、貴方もまた大プロデューサーとして、数々の素晴らしい作品を世に残されました。私は貴方とお会いする時、いつもお父様と会っていた時と同じような思いで接していたような気がします。貴方が亡くなられる4日前に、本社の会長室でお会いしましたね。仕事の話や世間話、次に遊ぶ日の打ち合わせ。今、もう会うことができないんだ。そんな思いが頭の中で繰り返され、本当に寂しいです。残念です。『また電話するよ。』『ああ、待ってる。』最後の言葉が、今も繰り返し聞こえてきます。安らかにお休み下さい。おつかれさま」(原文のまま)。