A.B.C-Z戸塚祥太(34)が11日、主演舞台「未来記の番人」(新橋演舞場、12~21日)のプレスパフォーマンスを行い、東日本大震災10年の思いを語った。「まだ乗り越えなきゃいけないことがある。風化させない、忘れてはいけない。自分なりにできることで寄り添っていけたら」。また「僕たちにできることは、ステージでしっかり表現し元気と勇気を届けること」と話した。

作品は聖徳太子の予言書をめぐる青春時代活劇で、殺陣やダンスも見どころとなる。相手役のSKE48惣田紗莉渚(28)をお姫さま抱っこする場面について戸塚は「ずっとマスク越しのけいこだったので、惣田さんの顔の下半身はどうなっているんだろうと気になっちゃって」と笑い「さっき見ることができて引きつけられた」と感激。惣田も「あの場面だけお花畑。目が合った時、どうしようと思った」と笑顔で話した。

ダイナミックな殺陣も展開するが、戸塚は「大変なことだらけ。いただいた殺陣の手を覚えて、翌日全部覚えていない。自分の中で初めての体験でした。ダンスとは景色がまったく違う」。その上で「本番で失敗する可能性大です」と自信満々に語って笑わせた。新橋演舞場への思いもひとしおで、「ジャニーズJr.のころに『滝沢歌舞伎』や『滝沢演舞城』に出させていただき、感慨深い」とした。

戸塚の座長ぶりに、共演の松田悟志(42)は「けいこ場に最後までいて、芝居や殺陣の確認をしている。その姿勢を見て、頑張らなきゃいけないと思う」。ジャニーズJr.冨岡健翔(28)は「座長が背中で語ってくださるので、ついていくだけ」とし「ソーシャルディスタンスですが、心は密にして、誰ひとり欠けることなく走り続けられるように」と話した。

東京公演は新橋演舞場で21日まで。愛知、福岡のほか、大阪松竹座(4月3日~11日)でも公演。