東京五輪の聖火ランナーとして鳥取県内を走ることを辞退したタレントのイモトアヤコ(35)が22日、自身のインスタグラムを更新し、思いをつづった。

「#聖火ランナーについて #いろいろな言葉がでまわっているなぁと感じたので #少し自分の言葉でお話しさせて下さい」と書き出した。

「今回『鳥取県実行委員会からの感染拡大の懸念により著名人の公道走行は御遠慮頂きたい』と要請があったこともあり、このような決断させて頂きました」と説明。

「『県外から鳥取を訪問することを懸念して』が主な辞退理由にされておりますが私は不用不急ではない県外への訪問は普段からお仕事でさせてもらってます。もちろん1日ごとに変わる状況に配慮し人が集まらないという対策をしながら出来るかぎりの中でベストを尽くしてます」とつづった。

そして「自分の気持ちとしては自意識過剰ながら私が公道をランナーとして走ることで人がたくさん集まってしまうのではないかということがわたしの一番の懸念点です。この混沌とした前例も正解もない状況の今、五輪を目指すアスリートの皆さまはじめ関わってらっしゃるたくさんの方々がそれぞれの『最適解』を出しながら一つ一つ決断されていると思います。さまざまの個の考え方があって良いんじゃないかなあと私自身は思うのです」と思いを明かした。

同県の聖火ランナーをめぐっては、イモトとバルセロナ五輪男子マラソン銀メダルの森下広一さん(53)が、辞退した。担当者によると、コロナ禍を鑑みて、先月から同県の聖火リレー運営について、コロナ対策に沿った見直し案が検討されていたという。密回避ための見直し案を実施することと、著名人の出走によって密になる可能性が高まることが矛盾するため、4月上旬に、県側から大会組織委員会を通じてイモトと森下さんに辞退してもらえるように要請したという。

両者とも、県側の考えを理解して、聖火ランナー辞退を申し出たという。