日本を代表するフュージョンバンド「T-SQUARE」でピアノやキーボードを担当した和泉宏隆(いずみ・ひろたか)さんが、4月26日に急性心不全のため62歳で死去した。28日、公式サイトが伝えた。東京都出身。

T-SQUAREの公式サイトも訃報を受け、和泉さんのプロフィルや和泉さん本人の「推し曲」リストを掲載して追悼した。和泉さんが前身の「THE SQUARE」時代の82年発売「脚線美の誘惑」から、97年発売「BLUE IN RED」まで在籍し、98年退団したことを紹介し「在籍中に沢山の名曲を残しています」とコメントした。また

Omen’s of Love (RESORT)

Forgotten Saga (RESORT)TAKARAJIMA (SPORTS)、

Twilight in Upperwest (TRUTH)

White Mane (NATURAL)

Salamander (SOLITUDE)、

Midnight Circle (NEW-S)

Beyond the Dawn (HUMAN)

「などなど、数え上げたらキリがない程の作品が浮かびます。(上記は、彼が推していた曲達)」と、作曲した和泉さん自身の推し曲をアルバム名とともに紹介した。

最後は「ポップなものから、メローバラードに至るまで、インストゥルメンタルの世界で、これだけの高ヒット率を支えた素晴らしい作品力。彼がT-SQUAREに残した作品は『宝物』です。ファンの皆さまと共に大事に、大切にしていきたいと思います。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします」とつづった。

バンドは76年に、安藤正容を中心に結成された。メンバーチェンジが数回あったが、和泉さんは、バンドの代表曲でフジテレビ系F1中継のオープニング曲「TRUTH」(91年)などが発売された80~90年代の絶頂期に、中核メンバーとしてバンドを支えた。