フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が、13日午後8時から無観客ライブ「古舘伊知郎トーキングブルース-無観客へのリベンジ-」を配信する。

昨夏、6年ぶりに「トーキングブルース」を復活させる際に、新型コロナウイルス禍で8月14日に初の無観客配信ライブ「古舘伊知郎トーキングブルース 2020夏」を開催したのに次ぐ、2回目の挑戦だ。

古舘は「その後、昨年の12月に客席に半分だけ入れてやりましたが、無観客配信はきりきり舞いする自分に対する悔しさがありました。目の前の空席の椅子に対する違和感たるや『俺、大塚家具の社長の娘(大塚久美子氏)か』と思いましたもん。お父さん(大塚勝久氏)が作った『匠大塚』には客が入ってるんですけどね。本当にお客さんがいないのはつらい。『ネットのお客さんがいるんだ』と思って、必死にしゃべりました。そこが“ワクチン”を打ったということになるのかな」と話した。

2回目の“ワクチン”となる13日のテーマについては「『コロナ1年、どんな心境ですか?』みたいな感じですかね。僕の感覚から入り、人はどんな感覚でいるかを。はやりとか政治とか、そういうことを話していきたい」と言う。そして「事務所の社長からは『厳格に1時間半を守ってくれ』と言われています。無観客配信では1時間半が限度、2時間はありえないと。つまり“要し瓶”だと。おしっこタイムが必要になる。『若い時の2時間半は、今の1時間半』と肝に銘じて、2時間以内で限りなく1時間半超えでノリノリで話したいなと思っています」。

有観客との違いについて「面白い話をいっぱいしようと思っています。『トーキングブルース』はブルース、つまり悲しみとは何ぞや? なんですけど、あんまり堅い、重い話をしてもネット配信なんでね。おしっこタイムを超えても違和感ないようにしたい」。そして「同じ話をしても有観客と、無観客配信では違う。有観客なら、目の前で10人中5人がうなずけば、9人がうなずいたように感じて『全員にウケてる』と誇大妄想。トークライブというのは被害妄想と誇大妄想の繰り返し。10人中12人くらいにウケていると(笑い)。しかも、お客さんによって変換していける。脳内のビュッフェスタイルでね。カレーにしようとしたけど、チャーハンを出せる」と話した。

昨年の初の無観客配信を振り返って「言い終わった後に何も(反応が)ない。『そう思わないか』なんて小芝居をする自分に対して、もう1人の自分がだせぇなと。政治家のつまらない話みたいで焦る。ビュッフェがうまくいかずに、トングを落としちゃったみたいな感じ。ああ、これラジオで言ったことだなとか思いながら、きりきり舞いしながら話していました。今回は2回目のワクチンなんで、頑張ります」と話した。