ダチョウ倶楽部が15日、都内で行われた米映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」(ジョン・クラシンスキー監督、18日公開)公開直前イベントで、映画の世界観を踏まえた、沈黙の中でのリアクション芸に挑み、生見愛瑠(19)を笑わせ、意地を見せた。

この日は

<1>セットの中にいる赤ちゃん人形が泣かないよう哺乳瓶を探す

<2>赤ちゃん人形が泣かないようあやす

というミッションを、無音の中で行うゲームに挑んだが、ダチョウ倶楽部は声を出してしまい、相次いで失格した。

セットの中には、ボケたくなるアイテムが幾つかあり、顔につけてのリアクション芸でおなじみの、おでんも用意されていた。ただロウで作ったサンプルで熱くないため、肥後克広(58)が上島竜兵(60)の顔につけても、声も出せない上にリアクションも、いまいち…。寺門ジモン(58)が「おでん、リアクションしろよ!!」と切れ気味に突っ込んでも、上島は「おでこにつけてくれよ」、肥後も「ろうのおでんだから、ウソはつけないよ」と苦悩をにじませた。

ミッションでは、生見に連敗し、無音でのリアクション芸も、いまいち…。肥後は「沈黙でリアクション芸は無理、熱い、押すな…無理なんでしょ? ハードル高いよ。でも…ふに落ちないな」と首をかしげ、寺門も「30何年、やっている我々の芸風が…」と意地を見せた。そこで、1分で沈黙芸を見せて、生見が笑ったら勝利という勝負に挑み、寺門の芸「般若の面」で、何とか生見を笑わせた。生見は「私、普通に笑っちゃったんですよ、ジモンさんの変顔で。メッチャこらえるの必死」と笑った。

1985年(昭60)のデビューから36年、芸能界という厳しい世界を生き抜くためのサバイバル法についても質問が出た。肥後は「現状維持。先輩を持ち上げて、もちろん後輩も持ち上げて現状維持。新しいことをやらない。安心、安全のリアクション芸」と処世術を明かした。寺門も「(目標は)低めに設定する…現状維持」と続いた。上島は「どの会場に行っても沈黙。俺は何やったって、みんな沈黙だから」と自信満々だった。