男性4人組ダンス&ボーカルユニット「AR’Z(アーツ)」の元メンバーで、静岡市出身のシンガー・ソングライターTAKUYA(25)が今月、3曲入りCD「恋する流星群」でインディーズ・デビューした。県東部を中心に活動した同ユニットの2018年の解散後、ソロ活動を決意。ギターの弾き語りを続けながら、クラウドファンディング(CF)でCD制作費を集めた。このほど、日刊スポーツに今後の活動に向けての意欲を語った。

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-ソロ活動を決めた理由を教えてください

TAKUYA(以下T) 16歳の時から6年間続けた「AR’Z」の活動が、青春のすべてでした。不完全燃焼のまま解散したので、歌への情熱をソロ活動に込めました。自分の思いを言葉とメロディーにのせて発信するため、ギターの弾き語りをしています。

-なぜCFを利用したのですか

T CFの運営会社「キャンプファイア」の「誰もが声を上げられる」という理念を知り、「自分にどれだけの価値を見いだしてくれるか、挑戦してみよう」と考えました。3曲の音源制作費、レコーディング代、CDプレス代などを見込んで、目標額は18万円。27人のご支援をいただき、約2週間で集まりました。

-3曲の解説をお願いします

T 「恋する流星群」は、アイドルが歌うような元気な曲。ギターを置いて、踊って歌います(笑い)。コロナ禍が続きますが、この曲で笑顔を届けたいです。「蒼の月~人魚の涙~」は、海辺で出会った少女に恋する少年のいちずな思いを表現しました。透明感があります。「あやまちは今も消えそうにないよ」は、失恋の歌。好きなのに君を手放してしまった後悔をタイトルに込めました。

-今後はどんな活動をしていきたいですか

T 念願のファーストCDを名刺代わりにして、営業を続けます。静岡からライブやアルバムをネット配信して、1人でも多くの人に聞いてもらいたい。メジャーへの道も諦めず、根気良く歌っていきます。

-最後に静岡版読者ヘメッセージを

T 同じ静岡県民として、もっと静岡県が元気になれるように、歌うことでメッセージとエールを送っていきます!

 

◆TAKUYA 本名・絹村拓矢。1996年(平8)2月8日、静岡市生まれ。健康管理を兼ねて、小・中学生の間にミュージカル出演を継続。歌やダンスの基礎を学ぶ。2012年7月、「沼津ご当地にぎわいアイドルユニットオーディション」に合格。沼津市を拠点にして「AR’Z」の活動を始める。18年10月の解散後、介護施設で働きながら、ライブでギターの弾き語りをしている。城南静岡高卒。