ジャニーズ事務所の若手タレントが多数出演する舞台「DREAM BOYS」(9月6日初日、東京・帝国劇場)の会見が17日、都内で行われた。今年からメインキャストが一新され、Sexy Zone菊池風磨(26)が初主演、SixTONES田中樹(じゅり=26)がボクシングの「チャンプ」役を演じる。

会見後、昨年に引き続き同作の演出を手掛けるKinKi Kids堂本光一(42)が日刊スポーツなどの取材に応じた。「昨年と比べてどこが変わるのか、ということが気になるかもしれませんが、変えればいいってものでもないというか。むしろ、変わらなくてもいい作品にするのが、自分の目標でもあったりするんです。それくらいの作品になってほしいなという思いを持ちながら、去年からやらせていただいております」と明かした。

作品について菊池、田中と3人で話したという。「2人とも、内心どこか、嫌だなって思っているところもあると思う。でも、それでいいんです。演者が嫌がれば嫌がるほど、見ている方は楽しいですから。そうしたいと思います」と表現。2人の印象について「格好いいのはよく分かっているので、そこよりも、もがいているところを掘っていきたい。もがいていただきたいですね」と笑った。

2人がジャニー喜多川氏(享年87)から“不良”と呼ばれていたことについて、「そういう印象はなかったですね」と答えた上で、「ジャニーさんは、ちょっと不良っぽいのが好きですから。根に持っているところは、みんなすごくしっかりしている。よっぽど俺のほうがダメだと思いますよ」と笑った。

一方で、堂本の印象を聞かれた菊池は「レジェンド。僕が(95年に)生まれる前からジャニーズにいて、活躍されているイメージがあります」と話した。田中は「サイボーグ」と答え、「長期間の舞台でも、疲れているような様子を感じたことが1度もない。全てを完璧にこなしているイメージがあります」と明かした。

堂本は「2人にもそうですし、他に出る若い子たちも、舞台というものが好きになってほしいな、っていうのはあります」と期待を寄せた。菊池は「できない部分も、学びにしたい。苦しんで、もがいて。すごくやりがいがあって、勉強になる期間になると思う」と意欲を示した。

◆DREAM BOYS 04年、現ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏の主演で初演。主にボクシングを題材に、夢を追い求める少年たちを描く。キャストや内容を変えてほぼ毎年再演しており、KAT-TUN亀梨和也、Kis-My-Ft2玉森裕太、King&Prince岸優太らが主演を務めてきた。生前に作・構成・演出を手掛けたジャニー氏はエターナル・プロデューサーとして名を残している。