モデルで女優の工藤美桜(21)が、TBS新連続ドラマ、日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(日曜午後9時、7月4日スタート)に出演する。このほど日刊スポーツのインタビューに応じ、同枠初出演の喜びを語った。

最新医療機器とオペ室を搭載した大型車両で緊急事態に駆けつけ、救命処置を施す救急救命チームの物語。インタビューを、前編と後編に分けてお送りする。以下、後編。【佐藤勝亮】

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-工藤さんが芸能界に入ったきっかけは

小学校4年生の時に、原宿でスカウトしていただきました。今年で12年目ですね。モデルからスタートしました。

-芸能界に憧れは

正直、全然ありませんでした(笑い)。ファッション誌は買って読んでいましたが、性格がすごい内気で、人前に立つと絶対倒れるくらい、人前に立つのが嫌いでした。

-今の工藤さんからは想像ができませんね

作文をみんなの前で読む時も、途中で意識を失って倒れてたり。友達と遊びたいなって思っても、誘えませんでした。いつも1人で家に帰る子でした。そういうのも、芸能界に入ったら変わるかもしれないって思って、飛び込みました。

-その後、14年には女優デビューしましたね。当時思い描いていた未来と、現在を比べていかがですか

全然違いますね。(15年の仮面ライダー)ゴーストの時は、せりふを覚えて、現場で言うことに必死でした。ちゃんと台本を読んで、感情を伝えることはできませんでした。でも、そこで悔しい思いをして、現場の方に怒られたりもして、ちゃんと学びたい、頑張りたいと改めて思うきっかけでした。レッスンや、トレーニング、いろんな作品に関わらせていただいて、今はお芝居を頑張っていきたいという思いが強くなりました。

-もともとお芝居に興味は

(日本テレビ系ドラマ)「ごくせん」がすごく好きで、こうやって表現できる女優さんはすごいなって思って、中学生の時に、演劇部に入っていました。でも、主役のオーディションでは、いつも落ちました(笑い)。私は、男役の配達員ばかりやっていました。

-昨年から、グラビアにも挑戦されていますね。コンスタントに雑誌の表紙を飾っています

あんまり体に自信がなかったんですけど、グラビアで褒めていただけることが結構多いです。お芝居を多くやらせていただいていたので、スチールのお仕事が緊張して、最初はガチガチでしたね(笑い)。先日は「表情や、笑顔がすごい自然で上手だね」と現場で褒めていただけたので、すごく自信につながりました。これからも、求めていただけるなら頑張りたいです。

-定期的にグラビアに登場しているので、食事や体作りに気をつけていますか

なにも気をつけていなくて…(笑い)。ジムに行ってトレーニングしたこともありましたが、続きませんでした。今は、家でできるトレーニングをやっています。お酒もハイボールばかり飲んでいます。でも酔っぱらうと、本当に誰にでもベタベタしちゃって、甘える癖があって、すごい注意されます。「本当に気心知れた人じゃないと、あなたは3杯以上飲んじゃだめ」って、親にも言われています(笑い)。

-一方、4月からはファッション誌「with」のレギュラーモデルにも就任しました。モデル出身として、夢の1つだったのでは

これまでオーディションを受けてもダメでした。ずっと悔しいなって思っていました。モデルから始めて、やっぱり「ファッション誌やりたいな」と思っていた時に、お声掛けいただきました。「もう、こんなうれしいことないやろっ!」と思うくらい、ありがたかったです。

-モデル業は慣れていますか

以前のファッション誌と、やっぱり求められるのが違いますね。ポーズのリアルさとか自然な感じが求められて、表情も全然違うので、他のモデルさんから学ばさせてもらってます。でも先日の撮影で、スタイリストさんに「美桜ちゃん、すごく成長したね。表情とかポーズが、withっぽい」と言ってもらえて、すごくうれしかったです。

-もし、芸能界に入っていなかったら、どんな仕事に就いていると思いますか

保育士さんですね。高校を選ぶ時に、福祉コースへの進学も考えました。お仕事の関係で諦めて、普通のコースに進学しました。

-お休みの日は

両親と過ごすことが多いですね。家では映画や、アニメを一緒に見たり。外出する時も、一緒ですね。

-仲良しですね。恋愛の相談とかもできるんですか

親には隠し事ゼロで、何でも話せます。父にも、好きな人の話もできますね。父からは他に「初心や、感謝の気持ちを忘れないで」と常に言われてきました。私がこのお仕事をできているのも、周りの人の支えがあってこそなので、父の教えにも感謝しています。

-感謝の気持ちを持つことは大切ですね。では、最後に今後の目標をお願いします

今までいろんなお仕事をやらせていただきました。その中でも、最近のお仕事で改めて自分の考えが変わったというか、もっと改めなきゃいけない点が見つかりました。さらに勉強していきたいとも思いましたし、これからドンドン今まで見せていない顔だったり、「こんなこともできたんだ」って、皆さんに思っていただきたいです。これまでの皆さんからの応援にも、作品に出演することで恩返しして行ければと思います。頑張ります!

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小学4年生のころモデル活動を開始。芸歴12年目の“苦労人”が、美しい桜を開花させる。

◆工藤美桜(くどう・みお)1999年(平11)10月8日、東京都生まれ。14年女優デビュー。15年、テレビ朝日系「仮面ライダーゴースト」で注目される。20年3月開始の同局系「魔進戦隊キラメイジャー」にキラメイピンクとして出演。同年「週刊ヤングジャンプ」で初の単独表紙に抜てき。21年4月から「with」レギュラーモデルに。特技は日本舞踊。血液型A。

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