東京オリンピック(五輪)は、男女バレーボールで決勝トーナメント進出をかけた熱戦が繰り広げられている。中高時代、バレーボール部で主将を務め、小学生の時は全国大会優勝経験もあるタレント平野ノラ(42)がこのほど、日刊スポーツのオンライン取材に応じ、バレーボール日本代表へ「バブリー」にエールを送った。

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「石川選手のスパイクにハッとしてグー!」。男子の注目選手にはまず、バブルネタを交えつつ、エース石川祐希(25)の名を挙げた。「本当にミスをしない。世界レベル」。続けて「高橋藍選手。19歳とは思えないくらい伸び伸びバレーをされている。石川選手の背中をみていろいろ盗んだんだなって、私が画面越しに高橋選手の背中をみて思うんですよ(笑い)。あとは西田(有志=21)選手。ジャンプ力がすごい。彼が決めるとチームがわきますよね」とキープレーヤーを並べた。

そして「男子は誰一人欠けてはいけない感じがします。攻撃力がすごく高いので、ブロックさえしっかりついていけたらメダルも期待できます」と熱弁した。

女子では、黒後愛(23)や石川真佑(21)ら若手に注目しつつ、4大会連続出場で、同じ母親でもある荒木絵里香(36)の活躍には「おったまげ~!」状態だという。

自身も、17年12月に結婚した会社員男性との間に今年3月、第1子を産み、育児に奮闘中。「すごい! 信じられないですよ! 子ども産んであんな跳べないですよ、いったん骨盤全部開ききった上ですから」と興奮気味に話した。さらに「1枚ブロックであんなに止める。それからライトの攻撃力。世界はマークしているはずなのに止められない。荒木選手がいるだけで、みんなが安心する。気持ちの面でも引っ張っていっていらっしゃる」と絶賛した。

女子代表は7月31日の韓国戦に敗れ、3連敗となった。「切り替えて自分たちのバレーができたらすごくいいなと思います。若いチームだからオリンピックで勝つという感覚、成功体験をぜひ、味わっていただきたいな」。最後に、選手へのメッセージを頼むと「日本らしい、つないでつないでつなぐプレーでメダル目指してください。それでは皆さんご一緒に、いくぞ、えいえいオメガトライブ!」と平野らしく呼び掛けた。【佐藤成】

◆平野(ひらの)ノラ 1978年(昭53)10月20日、東京生まれ。小3の時「東金町ビーバーズ」でバレーボールを始め、東京・葛飾区立金町中、修徳高のバレーボール部で主将を務めた。ポジションは主にライト。高校卒業後、お笑い芸人を志すも挫折して会社員などを経験。31歳でワタナベコメディスクール入学、在学中の10年12月にデビュー。80年代のバブル時代キャラのネタでブレーク。趣味はバブリーダンス、絵画。162センチ。