映画とアート、お笑いなど、多様な文化を融合させた「京都国際映画祭」が11日、開幕した。8年目の今年は、オンラインと実地をあわせた「ハイブリッド」形式で行われ、この日夜には吉本興業公式YouTubeで概要が発表された。

総合プロデューサーの奥山和由氏(67)は「過去7回は偉大な先輩たちの功績をたたえ、偉大な先輩たちを頼ってきましたが、今年からは新しい才能を支援、後押ししていきたい」と抱負を述べた。

今年は17日まで開催されているが、16日には、よしもと祇園花月で「上西雄大監督特集」と題して「ねばぎば新世界」「ひとくず」「西成ゴローの四億円」などを上映予定。奥山氏は、この上西監督も新進の才能と補足して加えた。

上西監督は、もともと「全く売れない俳優」だといい、劇団も主宰している。奥山氏によると「だけど、なかなか声がかからないので自分で作って自分で撮って…」2年ほど前から娯楽映画を手がけ始めた。

そんな上西監督の才能、作品を特集することで、今年の同映画祭の方向を示す形にしたいとした。

また、役者におくられる三船敏郎賞、スタッフへ向けた牧野省三賞も「今年から『これから』に重きを置いた選考基準に変える」とも説明した。