現役早大生の男性2人組ユーチューバー「バンカラジオ」が、ダチョウ倶楽部や有吉弘行(47)らが所属する芸能事務所「太田プロダクション」に所属することが14日、分かった。

17年に、きいた(23)やねすけ(24)の2人で結成。主な視聴者層は小学生で、チャンネル登録者数27・1万人、平均視聴回数300万回以上を誇る。男女コンビのユーチューバー「ヴァンゆん」も在籍する事務所への所属に、やねすけは「正直びっくりです。YouTube事務所からオファーが来ることを予想していたんですけど、まさか太田プロさんから来るとは1ミリも思っていなかった」と驚いた。

自ら演技し「小学生が●●だったら」などの動画を月4~5本、投稿している。動画について「ユーチューバーっぽくない。僕らとしては、短い映画のコメディーを作っている感覚」だという。芸能事務所に所属するメリットを、やねすけは「長い目で見た時に、しっかり世間の皆さんが知っている形にしなければいけない。認知を広げる上で、テレビ出演は絶対に必要。芸能事務所は、テレビに対してのコネクションが圧倒的に多いと思いました」と話した。

きいたは「俳優さん、芸人さん、監督さん、演出家さんたちとコラボができれば最高だなと思っています。本当の芸能のプロの人たちと作品が作れたら、ユーチューバーとして本当に大きな1歩になる」と語った。

コンビ名の「バンカラ」は、早大の精神の1つだという。「明治時代にはやった『バンカラ主義』から取りました。日本男児の軸がしっかりしているという意味で、軸をもって、いろんなものを発信したいという思いを込めました。(ラジオは)明治時代の主なメディアで、発信するという意味で付けました」と説明した。

現在のスタンスになるまで、苦悩を続けた。最初は「渋谷でケツバット」などもしていたというが、再生回数に伸び悩み「センター試験のアドバイス」、「大学あるあるコント」を経て、小学生ネタへたどり着いた。

YouTubeの魅力について、やねすけは「ハードルの低さですかね。落ち込んでいる時に、5分くらいの動画で元気をもらえる。距離感が近いっていわれるのも、生活に根ざしているからだと思います」。きいたは「距離感が一番近いことです。高校時代に友達があまりいなくて、YouTubeが唯一の楽しみでした。友達みたいで、心のよりどころというか。無機質というより、その人の性格、人となりが全部出て、温かいところが魅力だと思います」と話した。

今後は子ども向けのグッズ展開や、テレビメディアへの露出を図るという。目標について、やねすけは「個人の限界を感じて事務所に入って、かなり環境が変わると思います。ユーチューバー、所属タレントとして、しっかり一から学ぶつもりです。事務所に所属したということがプラスになるように活動していければ」と決意を語った。

きいたは「『日本一のコメディーユーチューバー』になるのが目標です。名実ともに日本一になるために、いろんなエンタメを勉強して、視聴者を『ワッ』と驚かす仕掛けをたくさんしなければいけない。そういった面で、太田プロに入って、僕たちだけではできなかったいろんな仕掛けをしていきたいと思います」と意気込んだ。

なお、今日15日午後6時に、公式チャンネルで所属を報告するという。