嵐の相葉雅紀(38)松本潤(38)二宮和也(38)櫻井翔(39)が3日、東京・丸の内ピカデリードルビーシネマで、この日先行公開のライブ映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」(堤幸彦監督、26日全国公開)の上映後にサプライズ登場し、舞台あいさつを行った。昨年末のグループ活動休止後、4人そろって公の場に登場するのは初。変わらず仲のいいやりとりを見せファンを喜ばせた。

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上映後に突如「感謝カンゲキ雨嵐」が劇場に流れると、舞台袖からまず櫻井が登場した。客席から歓声があがったが、続いて二宮、松本が姿を現すと、悲鳴や驚嘆の声に変わった。「ウソーッ!?」「キャ~!!」「えええ~っ!?」。最後尾の相葉も登場して4人がそろうと、櫻井が「こんにちは~。喜んでもらえるか不安だったけど、喜んでもらえてよかったね」と話し、相葉も「よかったね!」と笑顔。大きな拍手を浴びた。感激して涙を流すファンも多くいた。

この日がデビュー22周年記念日。ファンの前にグループとして登場するのは、19年末の年越しライブ「ジャニーズカウントダウン」以来約2年ぶりだ。登場直後は「緊張するよね」と話していた4人も、すぐにエンジンがかかった。メンバー間の仲の良さを象徴する、ライブ中のMCのような和気あいあいとしたトークをはずませた。

映画を撮影した19年12月23日の東京ドーム公演を振り返った相葉が、右手を前に出しながら「オープニングのヘリが…」と切り出すと、松本から「ヘリじゃなくてドローンね?」、二宮から「ヘリを(右手で)こうやって持ってたの?」、櫻井からも「不法の撮影!」と立て続けにツッコまれた。活動休止前と変わらないメンバー間の関係性を感じさせた。

芸能活動休止中のリーダー大野智(40)は不在だったが、先日大野も含む5人で食事したことも明かされた。松本は「相変わらず楽しい時間でしたね」と振り返り、櫻井も「あの人、生きてます。変わらず5人でわちゃわちゃやっていますので、ご安心ください」と呼び掛けた。

さらに、櫻井が大野から預かったファンへのメッセージを代読した。大野が自身の近況などを明かすのは活動休止後初めてで、「元気に生きてますのでご安心を」などと伝えた。さらに写真撮影で4人が肩を組んだ際、カメラマンから向かって左端にいた相葉が右手を広げて、大野も含めて“5人”で肩を組むジェスチャーをした。退場時も松本がスマートフォンを取り出し、ファンをバックにメンバーの写真や動画を撮影した。しゃべりっぱなしの約20分間を終えた。

活動休止しても、嵐は嵐。4人で登場しても、嵐は5人。国民的アイドルが変わらぬパワーを見せつけたビッグサプライズだった。【横山慧】