「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、渡辺徹(60)榊原郁恵(62)夫妻を先日、取材した。

22日の「いい夫婦の日」に先立ち、その年を代表する理想の夫婦を表彰する企画だ。2人は84年に放送された日本テレビ系連続ドラマ「風の中のあいつ」での共演をきっかけに交際がスタートし、87年10月に結婚。今年で、結婚34周年を迎えた。

イベント終了後の質疑応答で、報道陣から渡辺へ、改めてどんなところにひかれて結婚したのか? と質問がされた。

渡辺は照れくさそうな表情を浮かべながらも「ひかれるうんぬんじゃなくて、いろんなことが話せる同志みたいな。なんでも話せる。飾らなくていい。『好き』っていうか、『必要な存在』で。『同志』どころか『戦友』になって、より『必要』になった。好きとか嫌いじゃなくて、『いないと困る』っていう、そういう存在です」と関係性の変化を回想。続けて「タンスの整理も含めて、自分でできないもんですから。いないと困るんです」と笑みを浮かべた。

15日、俳優菅田将暉(28)と女優小松菜奈(25)が所属事務所を通し、結婚を発表した。2人の出会いは、16年5月公開の映画「ディストラクション・ベイビーズ」での共演。同年11月公開の映画「溺れるナイフ」でも共演し、昨年8月公開のダブル主演映画「糸」を機に交際に発展した。結婚を発表した、連名の自筆書面には「出会った頃から変わらず私達は、戦友であり、心の支え」などとつづられていた。

同じ芸能界、役者という立場での結婚。2組とも、交際のきっかけとなった背景には共演歴がある。同業だからこそわかり合える苦労や困難。結婚後も「戦友」として変わらず、互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、刺激し合いながら活躍してくれることだろう。【三須佳夏】