歌手松田聖子(59)が大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」出場を辞退した。25日、NHKが発表した。25回目となる紅白出場が決まっていたが、NHKは番組サイトで「紅組で出場予定の松田聖子さんは、このたび出場をご辞退されることになりました」とした。18日に娘の神田沙也加さんが亡くなってから1週間。悲しみの中、決断した。

訃報を受け聖子は憔悴(しょうすい)し、所属事務所が「松田は、未だこの現実を受け止めることが出来ない状態」とコメントした。19日に東京、23日から大阪で予定していたディナーショーは中止となった。

NHKは21日、紅白歌手の曲目を発表したが、聖子の曲は「後日改めてお知らせします」として明らかにされなかった。音楽関係者によると聖子は当初「娘のためにもしっかりしないといけない」と出場も含め仕事に前向きな思いを口にしていたが、紅白には多くの歌手が参加することから「周囲の人に迷惑をかけることになってはいけない」と最終的に辞退を決めたという。同局では辞退をうけ番組内容を調整している。11年の紅白では沙也加さんとテレビ初共演し「上を向いて歩こう」をデュエット。思い出深い番組でもある。聖子は21日、札幌の斎場で神田正輝と取材に応じ「お寒い中申し訳ございませんでした。ありがとうございます」と話していた。

 

 

 

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