乃木坂46生田絵梨花(24)が今日31日をもってグループから卒業する。このほど日刊スポーツの取材に応じ、アイドルとしてのラストパフォーマンスとなる「第72回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分)に向けての思いを明かした。

歌唱曲「きっかけ」は16年5月リリースのセカンドアルバム「それぞれの椅子」のリード曲。紅白7回目の出場で、アルバム曲を歌唱するのは初めてだ。「歌唱曲発表時はみんな結構、驚いていました。まさか紅白の舞台で歌えるとは思っていなかったので」と振り返った。

「特別な瞬間に歌う曲。5年前の曲なのに、色あせず、むしろどんどん曲が持つ意味や響いてくるものが大きくなってきて。『これが名曲というものなのか』と実感しています」

清潔感がある優しく力強いメロディー、聴いた者の背中を押すような歌詞が特長だ。「決断をする時って、希望はあっても自信は持てないことって多いじゃないですか。でもこの曲は、自分が決心した時が歩み出すきっかけなんだ、って言ってくれている。本当に背中を押されるし、決断してよかったんだと思わせてくれます」と説明した。

今年11月の東京ドーム公演でも中盤で披露した。「自分が卒業を発表していたので、今までともまたちょっと違う響き方をしたんです。『生きるとは選択肢』という歌詞とかも、どんどん重みを増していく。本当にその通りだなって思います」としみじみ。紅白のステージでは、得意のピアノの演奏も披露する。

「ラストがこの曲で本当に良かったと個人的にも思うし、乃木坂とは違う道に進む決意を込めながら披露します。グループにとっても、結成10周年のタイミングで歌えるのは1人1人にとって意味があるものになる気がします。見てくれる方がこれからの乃木坂にさらに期待をしてもらえるようなパフォーマンスになったらいいな。この曲を『きっかけ』に前に進もうと思ってくれる人がいたら、私もうれしいです!」

さらに「『明けましておめでとう』って言ったらきっと気を失っちゃうんだろうな…ってくらいの勢いで、最後の最後まで駆け抜けたいです!」と笑った。全身全霊で大切な名曲を届ける。【横山慧】