俳優沢村一樹(54)が主演するテレビ朝日系ドラマスペシャル「管理官キング」(午後8時)が6日に放送される。

沢村が演じるのは警視庁捜査一課の管理官・王賀統一(おうが・とういち)。抜群の捜査能力を誇る一方、協調性がなく、周囲の意見に耳を貸さずに我を押し通すことから、警視庁内では「キング」とやゆされる。そんな王賀が、部下の刑事・二瓶次郎(大倉孝二)や美山千秋(成海璃子)をこれでもかと振り回し、事件の捜査に臨む。

研修医・平山優太(岡田健史)がテラスから海に転落したという事故の捜査を開始する。現場検証や、関係者への聞き込みであっさり事故として幕引き…となるが、王賀はわずかな引っ掛かりを覚え、殺人未遂事件を疑う。上司の制止を振り切って捜査を初めるが、意識不明の重体から回復した優太は、あくまで「酔っぱらって自分で海に落ちた」と言い張る。ふに落ちない王賀は、執念の捜査を続ける。そんな中、優太が所属していたゴルフ部のOBが立て続けに襲われるなど、事態は一変する。連続殺人事件の様相を呈し始める。

さらに王賀は、一連の不可解な事件の背後には「ジョーカー」と呼ぶべき最大の黒幕がいると確信する。一体誰が犯人なのか、注目が高まる。

また、同作のもう1つの見どころに王賀と、息子・宝生瑛人(中村蒼)の関係がある。仕事最優先で母に苦労を掛けっぱなしだった王賀に不満をもっている瑛人は、母亡き後、母方の姓を名乗るようになったほど、親子関係がこじれている。事件の捜査に没頭する王賀と、尊敬する母と同じ弁護士の道を歩み始めた瑛人の関係も見どころ。「ジョーカー」を推理するミステリーに加え、親子の葛藤や家族の絆を描き出す人間ドラマに仕上がっている。