俳優永山瑛太(39)がフジテレビ系連続ドラマ「ミステリと言う勿れ(なかれ)」(月曜午後9時)にセミレギュラーとして出演することが10日、発表された。バスジャック事件に関わる重要な人物を演じる。

【相関図】「ミステリと言う勿れ」相関図>

「ミステリ-」は菅田将暉(28)演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件を解決していく新感覚ミステリー。原作は累計発行部数1300万部突破の超人気コミック。

永山演じる熊田翔は、大学の研究室に勤めている青年。17日放送の第2話以降で巻き起こるバスジャック事件で、整らと一緒にとある屋敷にとらわれてしまう。バスジャックの被害者にもかかわらず、なぜか妙に落ち着いており、周りを冷静に観察している。整とは妙に馬が合い、整が呈する素直な疑問や独特の考えに、1つ1つ興味深そうに耳を傾ける。

永山のフジテレビ系月曜午後9時枠ドラマ「月9」出演は12年1月期「ラッキーセブン」以来10年ぶり。主演菅田とは初共演になるが、過去にマガジンハウスの雑誌「GINZA」の連載企画で永山がカメラマン、菅田が被写体という形でコラボレーションしている。

永山は「『ミステリと言う勿れ』という作品の魅力は、やはり田村(由美)先生の天才的な部分が整君に投影されているところだと思います。原作から感じるうんちくや知識の豊富さは、無限に広がっていると、田村先生に実際に現場でお会いした時にも感じました。そして、菅田君の芝居へのアプローチは圧巻でした。ですので、一緒に芝居をするとどこか安心感があります。僕より数十倍我慢強く、心の広い方だとも思いました(笑い)。あれだけ長いせりふを覚えて芝居も100%に作ってきても、監督の演出に応える柔軟性もあります。歌の表現者でもあるので、声の響きもとても心地よいんです。今の日本を代表する表現者なんだと肌で感じました」とコメント。

そして「原作を読まれていない方も、ストーリー性も面白い作品で、キャストもすごい方々がそろっています。中でも、菅田将暉=天才ということが改めて証明される作品になると思いますので、ぜひご覧ください」とPRしている。

第2話では、美術館に行くため整が乗った路線バスがジャックされた。乗客に名前を尋ねる犯人に、整は逆にバスジャックの目的と名前を聞く。犯人は犬堂オトヤ(阿部亮平)と名乗るが、目的はそのうち分かると教えなかった。

その頃、大隣警察署には連続殺人事件の捜査本部が立っていた。朝に新たに4体目の遺体が発見されていた。被害者に共通点はなく、容疑者の目星すらつかない。警察官の青砥成昭(筒井道隆)や池本優人(尾上松也)らが忙しく動く中、風呂光聖子(伊藤沙莉)は捜査に加わらせてもらえない。そんな時、風呂光は後輩警官からバスジャックの通報があったと知らされる。だが、付近の路線バスや観光バスは問題なく運行している。風呂光は青砥たちに話すが、ただのイタズラだと一蹴されてしまった。

整の乗ったバスは公園に止まり、オトヤは乗客たちを1人ずつトイレに行かせる。真っ先にトイレに向かわされた整は外部に連絡する方法を考える。整はメモ用紙に現状を書いて、犯人たちに見つからなさそうな場所に置いた。

再びバスが走りだすと、整がオトヤを理詰めにして怒らせてしまう。逆上したオトヤはナイフで切りかかるが、乗客の熊田翔(永山瑛太)が整をかばった。さらに、乗客の坂本正雄(久保田悠来)がオトヤを殴り倒す。乗客たちは安心するが、坂本は落ちたナイフを乗客たちに向ける。その後、バスは犯人の指示で、ある屋敷にたどり着く。