佐藤二朗(52)が13日、都内で行われた主演映画「さがす」(片山慎三監督、21日公開)公開直前イベントで、人気占い師の琉球風水志 シウマ(43)に精神年齢を尋ね「中学生」と即答され「ホッとしました」と意外? にも喜んだ。

佐藤は「精神年齢8歳の52歳児」と自称してきたが、テレビ番組で以前、作家で占い師としても人気の星ひとみに精神年齢を尋ねると「6歳」と見立てられたという。その話を聞いたシウマは「僕の鑑定結果から行くと…15歳。基本、中学1~3年生くらい。物事をしっかり考えているけど、どこか抜けている。ずっとしゃべりながら楽しませようという人気者気質。15歳…もう少し低いところがあります」と笑いながら答えた。

それを聞き、佐藤は「ホッとしました。精神年齢8歳と、かなり低く言ってたら6歳…このままいったら母親の胎内に帰らなければいけなかった。一気に飛躍の年、ジャンプアップの気がします」と喜んだ。すると、シウマは「お子さんと話す時はライバル…15歳がマックス。15歳を超えたら佐藤さんじゃなくなります。本来のらしさが消えてしまう特徴を持っている。そのままいって欲しい」と、佐藤の精神年齢の上限が、15歳がちょうど良いと念を押した。これには、佐藤も「高校生に成長させて!俺、ずっとこう? 少しは落ち着きたいんですけど」と苦笑した。

「さがす」は、自主製作した19年の映画「岬の兄妹」が国内外で高く評価された、片山慎三監督(40)の商業映画デビュー作。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」そう告げた翌朝、父は娘をひとり残し、姿を消した。孤独と不安を押し殺しながら、娘が父の行方を捜し始める物語。佐藤が不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智を演じる。智を懸命に捜す娘・原田楓を伊東蒼(16)、指名手配中の連続殺人犯・山内照巳を清水尋也(22)、山内と関わりを持つ女性ムクドリを森田望智(25)が演じる。

佐藤は映画について聞かれると「撮影も役自体も非常にシビア。感慨深い…どんな質問も感慨深いと言っちゃ終わる…ガハハ。僕のパブリックイメージの明るいじゃなく、普通の中年男の役。1人でも多くの人に見て欲しいな」と笑った。一方で、劇中で愛する妻が、悲しい状況に陥るシーンの撮影を振り返り「片山監督は何テイクも、何テイクも重ねた。最初のテイクでワーッと泣いて…そのうち(涙が)枯れて出なくなったら『二朗さん、愛妻家ですよね。奥さん、こうなったら…』と言うから、ばかやろうと」と、片山監督の妥協なき演出を振り返った。