少年隊植草克秀(55)が10日、東京・品川ステラボールで、初演出を手がける舞台「TARKIE THE STORY」(16日まで)の公開稽古に出席した。

日本のレビュー草創期に、「タアキイ」の愛称で親しまれた松竹少女歌劇団の水の江瀧子を描く。公開稽古後、主演の凰稀かなめに紹介されてステージに上がった植草は「出る方も大変だけど、作る方もこんなに大変なのか」と裏方の苦労が身に染みている様子。「本当にすてきなショーになっています」と演出家デビュー作の手応えを語った。

初日を迎え、凰稀は「今回、お話をいただいた時は、水の江瀧子さん? えっ? 男役?…。という感じで、最初は前向きになれませんでした。でも、水の江瀧子さんのことを調べたら調べるほど、偉大な方で、演じたい! 挑戦したいって気持ちになり、男役の歴史を皆さんにお伝え出来ればと思いました」。

笠置シヅ子を演じるMAXのNANAは「激動の昭和エンターテインメントの世界をタアキイを中心に描き、たくましく明るく生きようとするみんなのパワーが胸にぐっと迫り、演じながらも元気が湧いてきます。この思いを見に来てくれた皆さまにも、今だからこそ届けて笑顔になってもらえるように精いっぱいに頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

彩凪翔、夏樹陽子、DREAM Amiも出席。