NHKは16日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)に、北条泰時役で坂口健太郎(30)が出演すると発表した。坂口は大河ドラマ初出演となる。

小栗旬演じる主人公、北条義時の長男で、やがて鎌倉幕府3代執権となる役どころ。坂口は「歴史の中の泰時という人物を丁寧に自分のなかで温めながら、皆さんに楽しく見てもらえるような泰時として演じたいと思っています」と話す。大河については「僕の中ですごく大きな核があるドラマだと思っていますので、『鎌倉殿の13人』の登場人物のひとりとして、丁寧に丁寧に演じていきたいと思います」と意気込んだ。

脚本三谷幸喜氏が手がける今作を「ちょっと不思議な、新しい大河ドラマ」と感じており、「登場人物がみんな、癖があるというよりはいろんな個性を持っている方がたくさんいて。だから僕も今回、義時の息子としてどうやって泰時のキャラクター性や、役の個性、深みを上げていこうかと今、頭の中にボーッとある感じではあります」と語った。

小栗とは初共演となる。坂口は「役柄の中で息子としてもいろいろなものをちょっとまねてみたり、盗んでみたり。本当の父と子じゃないですか。それを現場でも感じながらお芝居できるといいなと思います」と話している。

同ドラマのツイッターアカウントはこの日午前、出演者を伏せた状態で役者本人が役柄などについてコメントする音声動画を投稿。視聴者の間では出演者の予想が繰り広げられていた。

三谷氏が脚本を手がける61作目の大河ドラマ。野心とは無縁だった青年・北条義時が鎌倉幕府の頂点に上り詰める姿を描く。