櫻坂46に新センターが誕生した。4枚目シングル「五月雨よ」(4月6日発売)の表題曲フォーメーションが2月13日に発表され、グループ最年少の山崎天(やまさき・てん=16)が初センターを務めることが明らかになった。

2005年(平17)9月28日生まれの山崎は、櫻坂46だけではなく、乃木坂46、日向坂46を含む「坂道シリーズ」でも、2月1日に乃木坂46に5期生が加入するまで、3年以上最年少だった。

中1だった18年8月に「坂道合同オーディション」に合格。二期生として欅坂46(当時)に加入した。当初、バラエティー番組などでの存在感は薄めだった。自身は「反抗期だったのかもしれません」と笑って振り返る。それでも、スタイルの良さと高いパフォーマンス力は買われており、「未完の大器」とも言えた。

20年に欅坂46から櫻坂46に改名したころから、流れが変わった。櫻坂46ファーストシングルの収録曲でセンターに抜てきされ、キレのあるパフォーマンスと、「カワイイ」も「カッコイイ」も高レベルでこなす表現力で、たちまちファンを魅了した。もともと低くはなかった身長はさらに伸び、168・4センチに。高校生にもなり、精神的にも成長した。

「半信半疑」「Buddies」「それが愛なのね」「思ったよりも寂しくない」など、センター曲はどれもライブのキラーチューンだ。特に「Buddies」の間奏でファンへの熱い思いを叫び伝えるシーンでは、会場全体を熱狂させている。今やグループに欠かせない中心メンバーの1人だ。人気も上昇傾向で、表題曲センターの機運も高まっていた部分があった。

櫻坂46では、一期生の渡邉理佐(23)と原田葵(21)が「五月雨よ」の活動をもっての卒業を発表している。新世代の山崎が、過渡期を迎えつつある人気アイドルグループをけん引する。【横山慧】