ロシア軍部隊のウクライナ侵攻が続く26日、米女優ミラ・ジョボビッチ(46)が自身のインスタグラムに悲痛な声を投稿した。「私の生まれ故郷ウクライナで起きている出来事に、心を痛め、あぜんとしています」。ウクライナの首都キエフで生まれ、母の女優ガリーナ・ジョボビッチはロシア出身だけに「ルーツは両国にある。私の国と国民が爆撃されていて、友人や親戚は身を隠している。町が破壊され、人々が家を失い、人生が焦げた破片のようにバラバラになってしまっている。そんな恐怖に、私の心も引き裂かれています」とつづった。

父の故郷はセルビア。「父から旧ユーゴスラビアでの戦争や、家族が経験したトラウマ(心的外傷)、恐怖の話を聞いたことを思い出します」とウクライナ国民の精神的な苦悩も懸念した。「戦争、また戦争。平和をもたらすことの出来ない指導者たち。帝国主義という終わりのない巨大な力。そしていつも、国民が血と涙の代償を払うのです…」。ロシアのプーチン大統領や、侵攻への怒り、もどかしさを言葉にした。

ミラ自身も幼少期はロンドン、ロシアと渡り、5歳から米ロサンゼルスに移住。米ロ冷戦の影響もあり、「ロシアのスパイ」などといじめにあった経験も明かしたことがある。11歳にモデルデビューし、ミラノやパリなどで開催された数多くのファッションショーに出演。女優としても主演映画の「ジャンヌ・ダルク」や「バイオハザード」シリーズなどが代表作で、日本でも数多くのCMに起用されておりファンも多い。親日家で、大相撲は豊ノ島(現井筒親方)推し。トップ女優も故郷での惨劇の幕引きを強く願っている。