文化庁は1日、映画「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督(43)と主演の西島秀俊(50)が、文化庁長官表彰(国際芸術部門)被表彰者に決定したと発表した。

文化庁長官表彰は、芸術各分野において国際的に活躍し、特に顕著な成果をあげた個人に対し文化庁長官が表彰するもの。「ドライブ・マイ・カー」は、21年に世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で邦画初の脚本賞を受賞した。

今年に入っても、全米批評家協会賞で作品賞、監督賞(「偶然と想像」と併せて)、脚本賞、そして西島がアジア人初の主演男優賞と主要4冠を獲得。さらに米ゴールデングローブ賞でも、市川崑監督の「鍵」(59年)が60年に旧名称の外国語映画賞を受賞して以来、邦画では62年ぶりの非英語映画賞を受賞した。

米アカデミー賞でも、邦画初の作品賞と脚色賞(濱口監督と大江崇允氏)、監督賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされた。授賞式は27日(日本時間同28日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる。