“フィリピンで最も有名な日本人”として知られるタレントで実業家のFumiya(27)を取材した。

現地の国民的リアリティー番組「Pinoy Big Brother(BPP)」に出演したことで、一気にスターとなり、現地では熱狂的な人気を誇ったという。

静岡の浜松市で育ち、東京の一流ホテルでベルマンをしていた青年のサクセスストーリーには、思わず引き込まれた。本人も「ぼくもなんか寝ていないからか、夢の感覚なんです。人と話しているのに人と話している感覚がなくなる。夢の中みたいな。ありえないこと、非日常すぎて」とどこかひとごとのように語っていた。

そんなFumiyaに、フィリピンでの印象深いエピソードを聞いた。フィリピンでは外出時にボディーガードが3人つくほどのスターとして生活していたという。動画を見せてもらったが、なかなかの熱狂ぶりだった。ファンの勢いは日本でもなかなか見られないものだったという。「ファンの勢いはすごいですね。プライベートはないです。自分の髪の毛を売ろうとしている美容師がいたり。プレゼントも携帯とかパソコンとか。最終的に車とか家とかをプレゼントってなって、そこまでいったらやばいって思ってやめてもらった」。

プレゼントの量も半端ではなかったという。「イベントが毎週あったんですけど、車1台でいって、帰りは車3台。プレゼントが多すぎて。もらっても開ける時間がないので家において、すぐ仕事に行くという感じでした」。

休みはほぼなく、睡眠時間も短かった。「熱が38度7分くらいあっても絶対休めないと。家に帰ったのが深夜1時くらいで、『今日はもう本当に疲れたから寝かせて』っていったら、『Fumiya、あと1時間半後にフライトだよ』って。20分寝て連れていかれた。島に連れて行かれて、半日で帰ってきて、ドラマの撮影にいったりしました」。

自分の武器は「コミュニケーション能力」と言い切る。さらに「昔から人と同じが嫌だった。人がやっていないことをやるっていうのはずっと子どもの頃から。あとは人が驚いているのは好き。これをやったら驚くっていうのは大好き」。 とてつもない行動力でフィリピンドリームを勝ち取り、今は「日本とフィリピンの架け橋になりたい」と意気込むFumiyaの活動に注目していきたい。【佐藤成】