遠藤綾が17日、東京・丸の内ピカデリーで行われたアニメ映画「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第二章」(多田俊介監督)上映記念舞台あいさつで、自分は「スキがない」と思っていると断言した。ただ、直後に鈴村健一から「スキだらけ」と突っ込まれ、たじろぎつつも、そこが魅力だとフォローされると、感謝した。

遠藤は劇中で、鈴村演じる自由惑星同盟軍大将ヤン・ウェンリーを補佐しつつ好意を寄せるフレデリカ・グリーンヒル大尉を演じた。司会からフレデリカの好きなところを聞かれると「フレデリカを見ていると、ああなりたいなという思いもありますし」と笑みを浮かべた。その上で、ワルター・フォン・シェーンコップ少将(声・三木眞一郎)と戦争孤児としてヤンの被保護者となったユリアン・ミンツ(声・梶裕貴)との会話の中で、ヤンに思いを寄せているのがバレているところも魅力だと語った。

「シェーンコップとユリアンの会話で、シェーンコップが『フレデリカはヤンのこと好きじゃん』と話しているシーンを見た時、バレてる? って思って。ユリアンも普通に『はい』みたいな…。子どもにまで案外、バレバレなところ。あんな切れる女性でも、実はダダ漏れ…スキがあったりするのかな? そういうのも好き」

その上で、遠藤は「私は自分がスキがないと思ってるんですけど」と口走ったが、鈴村から「ウソでしょ?」と突っ込まれた。「そうですか? スキだらけですか?」と返すと「スキの中に、そうじゃないものがあるからスキがなく見えているけど、スキだらけな気がするよ。だから理解できる、似てるんじゃない?」と切り替えされた。アレックス・キャゼルヌ少将役の川島得愛からも「多分、自分では自覚がない」と笑われた。

遠藤は「ええっ? 普通の中にスキがあるんじゃなくて、スキの中に普通がある?」と驚いたが、鈴村から「そこが、すばらしく魅力的」とフォローされると「ありがとうございます」と笑みを浮かべた。

「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第二章」は、交戦状態にある銀河帝国と自由惑星同盟とに分かれて物語が展開する。銀河帝国側では、野心家のアントン・ヒルマー・フォン・シャフト科学技術総監(声・屋良有作)が、自由惑星同盟軍に奪われたイゼルローン要塞の、大規模な奪還作戦をラインハルト・フォン・ローエングラム元帥(声・宮野真守)に進言。その前代未聞の作戦は採用され、作戦司令官にはワルキューレのパイロットから武勲を重ねてきたたたき上げの提督カール・グスタフ・ケンプ大将(声・安元洋貴)、副司令官にはラインハルト麾下最年少の提督ナイトハルト・ミュラー大将(上村裕翔)が任命された。

一方、イゼルローン要塞司令官を務める自由惑星同盟のヤン・ウェンリー大将(鈴村)には、稀代の英雄の影響力を危険視する自由惑星同盟政府から、査問会への出頭命令が届いていた。