演歌歌手川中美幸(66)が19日、東京・中野サンプラザホールでデビュー45周年記念ツアーのファイナル公演を行った。

昨年10月にスタートし、この日を含めて全国で19公演を重ねてきた。ツアーを無事に終えて「最高です。感謝しかありません。お客さんには元気をいただきました」と笑顔で振り返った。

コロナ禍では体力づくりに専念した。「ルームランナーに自転車こぎなど健康器具を8個、通販で購入しました。家はまるでジム状態。歌って踊ってと、この世界は体力勝負だから」と自粛期間中は公演再開に備えて準備を進めてきたことを明かした。「犬を連れての散歩も2時間半しています」。

45年で一番の思い出を聞かれると「やはり『ふたり酒』のヒットじゃないかしら。大きな自信になりました。あの曲のヒットがあって今がある」と振り返った。

「一卵性母娘」とまで言われた仲良しの母久子さんが17年10月に92歳で亡くなって約4年半。今も思い出のつまった遺品を片付けることができず、納骨もできないでいる。寒い冬は母のはいていたズボン下をはいて「母に包まれている感じがする」。心身ともにぬくもりを感じることもあるという。「今年の初夢も母が出てきました。納骨の時期は…、七回忌か、もしかしたら一緒にお墓に入るかも」と冗談交じりに語った。

50周年に向けては「頑張ります」と力強く宣言した。