櫻坂46渡邉理佐(23)の卒業コンサートが22日、東京・代々木第1体育館で行われた。

欅坂46に一期生として加入し、櫻坂46改名後も常にグループを引っ張ってきた功労者。メンバー個人に焦点を当てた卒業コンサートは結成以来初だ。欅坂46楽曲の“封印”も解くスペシャルな構成で、巣立つ花道を飾った。

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本編ラストの「僕のジレンマ」で、渡邉の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。大サビの前、同期の一期生9人でギュッとステージ中央に集まり、目いっぱい身を寄せ合った。キャプテン菅井友香(26)らも目を真っ赤にした。ステージ後方へ向かう階段を上り、客席を振り返って頭を下げた。

15年8月、欅坂46の一期生オーディションに合格。シングル楽曲のセンター経験こそないが、櫻坂46改名後も常にトップクラスの人気を誇り続けた。ファッション誌「non-no」の専属モデルとしても活躍し、女性ファンも多い。後輩からも慕われ、武元唯衣(20)からは「私たち二期生は、理佐さんの後輩であるという人生が歩めたことが本当に幸せだって、今全員が思っています!」と熱い思いを伝えられた。

自身の希望もあり「二人セゾン」「世界には愛しかない」など、欅坂46時代のナンバーを多数披露した。一部ユニット曲を除き、改名後に欅坂46時代のグループ楽曲をパフォーマンスするのは初めて。うれしいサプライズで、ファン1万2000人を沸かせた。

アンコールで白のドレス姿で登場し、感謝を伝えた。「ここまで一緒に頑張ってきてくれた一期生のみんなとか、たくましく成長してくれた二期生を見て、もう私は安心して卒業できるなって思います。こんなに自慢したくなるようなグループにいられたことが、本当に、本当に誇りです」と言い切った。

この日をもって卒業し、芸能活動を続ける。「これからの私が、新しく羽ばたく他の道へ進んでも、『櫻坂にいたんだぞ』って胸を張っていられると思います!」。ラストは欅坂46のアッパーソング「危なっかしい計画」で、会場を1周した。メンバー1人1人から花を1輪ずつ渡され、泣きながら抱き合った。「また会いましょう!」と晴れやかな笑顔で手を振った瞳には涙が浮かんでいた。【横山慧】