20日に放送された、女優綾瀬はるか(37)主演フジテレビ系連続ドラマ「元彼の遺言状」(月曜後午後9時)の最終回帯視聴率が8・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)であることが21日、分かった。前回の8・8%より0・7ポイント、ダウンした。

初回から12・1%、10・3%、10・3%、9・0%、8・6%、7・9%、8・6%、8・7%、8・0%、8・8%だった。

個人視聴率は4・8%。前回の5・0%より0・2ポイント、ダウンした。

初回から7・2%、5・9%、5・8%、5・3%、4・9%、4・6%、4・7%、4・9%、4・4%、5・0%だった。

綾瀬が演じるのは、美しく勝ちにも金にも名誉にもこだわる優秀な弁護士・剣持麗子。大手弁護士事務所に勤めていたが、クライアントから訴えられそうになり減俸を命じられて「こんな事務所、辞めてやる」とたんかを切って休職。休職中にメールを送った元カレで森川製薬の御曹司・森川栄治の代理人・篠田敬太郎(大泉洋)から返事があった。巨額の財産を持っていた栄治は「僕の全財産は僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して死んでいた。

巨額の遺産に心が動いた麗子は、栄治の別荘の管理人をしていた篠田を「私があなたを殺人犯にしてあげる」と“殺人犯”に仕立て上げ、共謀して遺産を山分けする計画を立てる。栄治を殺した犯人が判明後、麗子は小さな「暮らしの法律事務所」を引き継ぎ、篠田とバディとなる。2人は次々と殺人事件に遭遇し、法的視点で解決する。

だが、篠田は、6年前にある島で起きた殺人事件に巻き込まれ、殺人犯として警察から追われていることを麗子に告白した。以来、身分を偽って各地を転々としていたのだ。

原作は20年の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した、新川帆立氏の同名小説。

最終回で「十ヶ浜強盗殺人事件」の冤罪(えんざい)が晴れ、自由の身となった篠田は、長年の夢だったミステリー作家としての1歩を踏み出す。しかし、出版社に持ち込んでも編集者からは酷評の嵐。散々な言われようで落ち込んでいたある日、道ばたで出会った編集者から大絶賛され、思わぬ形でデビューが決まる。

「暮らしの法律事務所」にやってきた紗英(関水渚)が「衆院議員の嶺村信一の金庫から3億円が奪われた」という話を持ち込む。「十ヶ浜強盗殺人事件」を解決して以来、どうやら社交界では「紗英は名探偵」ということになっているらしく、表沙汰にできないこの案件を解決してほしいと紗英に依頼があったのだ。

これを解決すればきっと高額な報酬が得られるに違いないと鼻息を荒くする紗英だが、麗子は「タヒチに旅行」と言い残して突然失踪する。お金大好きな麗子がこんなビッグチャンスを無下(むげ)にするはずはないが。麗子不在の中、篠田たちの奔走劇が幕を開けた。