ディズニー&ピクサーの傑作「トイ・ストーリー」シリーズの最新作「バズ・ライトイヤー」が7月1日に全国公開される。アンディ少年のお気に入りの“おもちゃ”バズ・ライトイヤーは、実は、彼の人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公であり、本作はその映画の物語だという。

日本版声優スペシャルイベントが20日、東京ディズニーランドで実施され、バズ・ライトイヤー役の鈴木亮平(39)とバズの人生を変えることになる大切な仲間・イジー役の今田美桜(25)が登場。人気のアトラクション「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を体験するなどし、映画の魅力を語った。

本作だからこそ実現した東京ディズニーランドでの特別なイベントについて、鈴木は「ディズニーランドに来ると、まずこのエリアにきてスペース・マウンテンに乗るのがいつもの流れなので、この場所でイベントをできることがとても感動的です!実は昨日も下見に来たんです(笑い)そして、トイ・ストーリーホテルに泊まりました!『俺おもちゃだったんだ』という気持ちになりました(笑い)」と思い出と共に直近のエピソードを語った。

一方の今田は「福岡から上京してきたときは、まずディズニーランドにきました。当時シンデレラ城の大きさに感動したのを覚えています。イベントでこの場に立てることに、驚きと感動の気持ちです」と、胸にこみ上げる思いを語った。

「トイ・ストーリー」シリーズは2人にとってもなじみ深く、今田は「私はウッディをみんなで助けに行くシーンが大好きです。特に『トイ・ストーリー2』の、カラーコーンに隠れながら道をみんなで横断するシーンが、みんなの仲間思いな一面が見れてすごく好きです」と告白。また鈴木はアンディの人生を変えるほど夢中になった映画をアンディと同じ目線で体験できる本作の魅力について「エモいですよね!実は僕もアンディと同じ世代なんです。アンディがおもちゃのバズを好きなことはみんな知っていますが、そんなアンディが見ていた映画の主人公バズってどういうキャラクターなんだろうって思ったのですが、今回それが明かされ、バズの未熟な部分や思い、そしてバズのなじみの航星日誌についてなど、いろんな発見があります。特に、あの悪の帝王“ザーグ”ってこういう…これ以上は言えないですけど。(笑い)」と熱弁した。

本作の日本版声優を務めることが決まった際のことを鈴木は「非常にうれしかったのと同時に、人気キャラクターを演じるプレッシャーもありました。人間のバズとして演じることを意識したのですが、所さんの作り出した愛すべきバズのイメージを裏切らないように、かつ新しいバズを作り上げる思いで挑みました」と明かし、今田も「ドッキリなんじゃないかと思い、何度も確認しました。母もすごく喜んでいました!」と語った。

2人はすでに完成版を一足早く鑑賞したそうで、鈴木は「バズの魅力は、未熟なところにあるなと思っています。僕らの知っている仲間思いのバズは最初からそうだったのではなく、周りを信頼できず、プライドの高いバズがどのように成長したのかを感じられます。そして、素直なところがすごく好きなんです。間違えてもそれを認めて次に向かう強さを持っていて、応援したくなるようなキャラクターです。映画はとにかくエキサイティングな宇宙の冒険はもちろん、かっこいいロボットやマシンが魅力的です。かっこよさと同時に、世代と時空を超えた愛の物語となっています」と語り、さらに今田も「イジーは元気で活発な女の子ですが、その中で見せる弱さもあります。そんな自分の苦手なところにもしっかり向き合う、強い女性です。バズと出会い、あんなに強いバズを引っ張るような魅力もあるんです。映画は、本当に圧巻でした!自分も宇宙にいるような感覚になりましたし、アトラクション体験のような迫力、そして寄り添いたくなるような瞬間もあり、仲間の絆がギュッと詰まっている映画だと思います」と、作品への自信をのぞかせた。

鈴木が演じるバズは、有能だが他人に頼ることが苦手な“スペース・レンジャー”。自分の力を過信したために、1200人もの乗組員と共に危険な惑星に不時着してしまう。みんなではるか遠い地球に帰還するため、危険なハイパー航行に挑むバズだったが、なんと彼が降り立ったのは、親友すらもう居ない“62年後の世界”だった。そんな孤独な世界でバズが出会ったのは、親友の孫で新米チーム“ジュニア・パトロール”の一員・イジー。予告編では、1人で責任を背負おうとするバズに対し、「助けてほしいんじゃない、仲間になりたいの」と本当の仲間の意味を気付かせてくれるイジーの姿が描かれており、誰よりも仲間想いなバズへと成長していく姿が垣間見える。そんなバズとイジーのような固い絆で結ばれた仲間(友人)とのエピソードについて、鈴木は「作品を作る仕事もチーム戦なので日々感じるのですが、昼間のシーンをもうすぐ暗くなってしまうタイミングで撮影するときの、あの一体感ってなんなんでしょうね(笑い)これを朝からできていればいいんですけど、そういうわけにはいかないので、ピンチになることって大事だと思います。映画の中でバズとイジーがそうだったように、ピンチになることで仲間の絆を改めて感じることができますよね」と、また今田も「事務所の方々や一緒に作品を作っているスタッフなど、日々仲間の絆には感謝しています」と日々感じる思いを明かした。

劇中で、まるでアトラクションに乗っているかのような壮大な世界を体験できる本作にちなみ、イベント後には東京ディズニーランドのアトラクション、「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を体験!8月31日まで期間限定で高得点を狙えるスペシャルバージョン“アストロ・ヒーロータイム!”が実施されていると聞き、鈴木は「以前乗ったとき点数が低かった記憶があるので、ネットで攻略法をみてきました!(笑い)バズ・ライトイヤーとしてはジュニア・パトロールの今田さんには負けられないです!」。今田は「私は初めてなので楽しみです!バズと同じ体験ができることにワクワクしています」と意気込んだ。体験後に、鈴木はなんと「満点でレベル7(アストロ・ヒーロー)を獲得しました!事前に勉強していたので、次あれがくるぞって思ったのがキター!ってなりました(笑い)」と、見事な“スペース・レンジャー”っぷりを披露。初挑戦となった今田も「楽しかったです!私はレベル4でした!」と、全力でアトラクションを楽しんだ。