歌舞伎俳優中村勘九郎(40)と七之助(39)が22日、東京・浅草寺伝法院で、10、11月に開催される「平成中村座公演」の制作発表記者会見を行った。

2人の父・18代目中村勘三郎さんが「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでもらいたい」という思いで立ち上げた座組。父の夢が詰まった公演は、コロナ禍で何度も企画がたち消えていたが、秋に上演が決まった。勘九郎は「本当にやっとできるということでとにかくうれしいです」と笑顔をほころばせた。

七之助も「こんなうれしい報告ができると思っていませんでした。コロナ禍でも何回か計画はあったんですけど、うまくいかず。時間かかりましたね。コロナ対策バッチリやって安心してみていただけるようにしたい」と力を込めた。

東京・浅草では4年ぶりに開催される。七之助は「中止になった場所の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、浅草の地で再始動というのはすごくよかったんじゃないか。観光客も増えますし、10月11月の浅草にもっともっと活気をもたらしたい」と誓った。

歌舞伎公演の客席制限も徐々に撤廃されつつある。勘九郎は「若い人や見たことない人も見てほしい。徐々に復活していくので未来は明るい」と声を弾ませた。