松竹芸能は23日、投資トラブルの渦中にあると複数のメディアに報じられた、TKO木本武宏(51)の退所を発表した。「本人より退所の希望がございました為、本日をもって本人との契約を終了する事になりました」とした。

「この度の一連の報道におきましては、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配ご迷惑をお掛け致しましたことをお詫び申し上げます。TKO木本武宏(以下、本人)の一連の報道につきまして以下ご報告申し上げます。7月初旬に個人的な投資活動に関しトラブルが発生しているのではないかという情報が弊社に届いた為、本人への事情聴取を重ねてまいりました。結果、一部の情報は得られたものの、全容の把握には至りませんでした」

木本に関しては20日以降、周囲に仮想通貨への投資話を持ちかけ、巨額の金銭を集めたなどと、複数のメディアに報じられていた。報道される数日前には、レギュラー出演中の番組を放送中のテレビ、ラジオ各局に、体調不良やスケジュールの都合を理由に出演の見合わせを申し出た。ただ、松竹芸能は本人への事情聴取に加え、独自調査も行ったが、全容は解明されていないと説明した。

「また、事情聴取と並行し、弊社も独自で情報収集を行ってきましたが、具体的にどういったトラブルが起きているのか、本人がご迷惑をお掛けしている側なのか、被害を受けている側なのか等の全容の把握には未だ至っておりません。現在まで弊社には、実際に被害を受けられたという方からの直接の連絡はないものの、今後トラブルの内容によっては、出演番組や関係取引先様等にご迷惑をお掛けする可能性があると判断し、先んじて出演者変更等を申し入れておりました」

木本がMCを務めていた、KBS京都「週末情報ライブ キモイリ!」(土曜午前10時半)は今月中、BS11「アプリ学院!」(火曜午後11時)は来月中に打ち切られ、新番組への差し替えが決定するなど、関係各所に大きな影響が出ていた。そのため、木本自身が責任を取って退所したい旨の希望が強く、松竹芸能は現在も事実確認中ながら、木本の意向を受け入れたことを明らかにした。

「現在も事実確認中の状況ではございますが、一連の報道が過熱する事を受け、本人より退所の希望がございました為、本日をもって本人との契約を終了する事になりました。これまでTKO木本をご支援頂きましたファンの皆様、ならびに関係各位には心より感謝申し上げます。また、突然の発表となり、ご迷惑をお掛け致しますことを深くお詫び申し上げます」

また木本も、自身のツイッターで

「この度はお騒がせしてしまい申し訳ありません。本日をもって松竹芸能を退所することになりました。必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させて頂く所存です。ご迷惑をおかけした番組・スタッフ・スポンサー・友人の皆様、またこんな私の事を応援してくださったファンの皆様に心からお詫び申し上げます」

と謝罪し、近日中に事態について説明すると明言した。

◆木本武宏(きもと・たけひろ)1971年(昭46)5月6日、大阪府生まれ。中学時代からの友人の木下隆行と1990年(平2)に松竹芸能タレントスクールに入所し、92年にコンビ結成。94年にABCお笑い新人グランプリ新人賞と「爆笑BOOING」(関西テレビ)4代目グランドチャンピオン。09年9月には「S-1バトル」で吉本興業所属芸人以外で初の月間チャンピオンに。俳優としても活動し17年の「おんな城主 直虎」でコンビとして初めて大河ドラマに出演。19年秋に木下が後輩芸人へのパワハラ疑惑が報じられ、20年3月に退所。