俳優、テレビ朝日系クイズ番組「100万円クイズハンター」の司会者として活躍し、今年4月16日に老衰のため85歳で亡くなった柳生博さんのお別れの会・セレモニーが30日、柳生さんがオーナーを務めた山梨県・八ケ岳倶楽部で行われた。

この日は祭壇のほか、柳生さんの直筆の言葉で製作した石碑「パパの石」や、柳生さんのモニュメントが描かれたステンドグラスなどがお披露目。柳生さんが名誉会長を務めた、日本野鳥の会のブースも特別出展した。セレモニーでは同倶楽部の訪問者らによるスピーチ、またギターの生演奏などで故人をしのんだ。

柳生さんの次男・宗助氏(49)は「兄の時もここでやったので、選択肢がここしかなかった。パパらしいお別れの会が出来たと思う」と振り返った。

祭壇には2、3年前に同倶楽部でスタッフが撮った笑顔の写真が飾られ「らしさが出ている1枚」と話した。

また「パパの石」には「人と自然の仲のいい風景八ケ岳倶楽部 木たちに、鳥たちに、スタッフたちに、又会いに来てください。パパこと柳生博」と直筆の言葉があった。宗助氏は「八ケ岳倶楽部がこれからも長く続くのに、どういう墓が似合うか。パパが倶楽部とみんなを見守ってくれる形にしてお披露目しました」とコメントした。

さらに、50年前から八ケ岳で持続可能な生活を始めた柳生さんの自然と共存した日々を振り返った著作「森に暮らし、鳥になった人」(講談社)が出版された。

お別れ会は31日も同倶楽部で開催予定。