女優南果歩(58)が3日、東京・日本橋高島屋で、「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」(3日から22日、東京・日本橋高島屋S.C)プレス内覧会にゲストとして出席し、寂聴さんの著作について思いを話した。

南は以前から寂聴さんに執筆を提案されていたといい「うずまく気持ち、消化できない気持ちを抱えていると先生に『そういうことを書くのよ、あなた。人の出来ない経験をしているんだから』と励まされていた」という。

南は今年2月にプライベートエッセー「乙女オバさん」を発売。「先生に『帯は私が書くから』といってもらっていたんですけど、先生に描いてもらえないまま、間に合わなかったことは残念です」と話した。

展覧会には寂聴さんが残した400作を超える著作やさまざまな写真が展示されている。中でも南は好きな作品に、岡本太郎の妻、岡本かの子を描いた「かの子撩乱」をあげた。同作は戯曲化されているといい「かの子役をやってみたいと思い、先生から戯曲も頂いているので、今後やる機会があればうれしいです」。

さらに寂聴さんから伝えられていることを明かし「『瀬戸内寂聴物語』が撮影されるのであれば、『あなた寂聴やりなさい』と本人から申しつかっております」といい「剃髪(ていはつ)します」と笑顔で意気込んだ。

同展覧会は東京・日本橋のほか、大阪、京都の高島屋で開催予定。