嵐の二宮和也(39)が11日、都内で、主演映画「TANG タング」(三木孝浩監督)初日舞台あいさつに、満島ひかり(36)ら共演陣と出席。いかりや長介さんからの教えを明かした。

妻に捨てられたダメ男・健(二宮)と、記憶をなくしたロボット・タングの冒険の物語。ストーリーにちなみ「君となら大丈夫」という存在について聞かれると、二宮は「一緒に仕事をしてくださる人たち。若い頃に先輩から『一緒に死んでくれる人を探しなさい』と教わって生きてきた。『大きくなった時、君を使って生きながらえようとする人が増えてくるだろうから、そうではなく、この作品で君と死んでも構わない、という人を見つけなさい』と教えられてきた」と振り返った。これまで関わったスタッフたちに感謝し「僕は、人の運というものに誇るべきものを持っていると思う」と胸を張った。

その言葉の主については「いかりや長介さんです」といい、「最近ようやく(意味が)分かってきたと思う。出会いに感謝して、次の出会いも良かったらいいなと思います」と話した。

二宮と満島は本作で初共演。満島はダンスボーカルグループのFolder時代、会話こそなかったものの当時ジャニーズJr.だった二宮と同じ番組に出演していたといい、「中学1年の二宮さんの顔が浮かぶくらい」と振り返って笑顔。また「似たような経歴をたどってきていて。キラキラッとした、歌って踊るグループから始まったのに、すごく負荷が強い骨太な作品の役柄が多い」とお互いの共通点を語りつつ、「そういう作品で出会うと思っていたのに、こういうファンタジーの映画で」と感慨深げだった。

二宮にとって約2年ぶりの映画主演作。20年末に嵐の活動休止を控える中でオファーを受け、一度は断ったことも明かした。二宮は「『休止してからでもやっていただけませんか』と言われて。待っていただけたことに感謝しています」と語った。

共演の市川実日子、小手伸也、奈緒、かまいたちの山内健司と濱家隆一、景井ひな、武田鉄矢、三木監督も登壇した。