女優福地桃子(24)が23日、都内で、主演映画「あの娘は知らない」(井樫彩監督)初日舞台あいさつに、共演の岡山天音(28)と出席した。

海辺の町で旅館を営む奈々(福地)と、亡くなってしまった恋人の足跡をたどり町に行き着いた青年・俊太郎(岡山)の「喪失」を描く物語。

福地は、人との関わりをテーマにした同作について「殻に閉じこもっているのではなくて、出会いの連続で受け取るものがこれからもあるんだろうなと、この映画で受け取るものがありました。皆さんの心の中で広がっていくことがうれしいし、この映画から届くものがあったらうれしいです」と話した。

物語にちなみ「止まっていた時間が動きだした瞬間」を聞かれると、福地は「自分は毎日更新されている気がするので…例えば、自分の時間が始まるのって朝なんです」と説明。「夜に『明日、何食べようかな』と冷蔵庫の中を想像して、朝起きた時それに向かっている自分がいる。今日は、栗ご飯を作ったんですけど」と報告して笑った。

成人式で代表あいさつを務めた岡山は「集まりをサボっていたら勝手にその係になっていて」と押しつけられる形で大役を任されたことを回想。また「そこでサングラスをかけてラップをしたんです」と思い切ったパフォーマンスを披露したことを明かした。仲間内の思い出話になればとの考えで「俺が犠牲になるから笑って楽しんでくれという気持ちでやったら、会場がワーッと盛り上がった。その時に俺の人生動きだしたなと思いました」と話した。

福地の「本当に思いました? その時に」との厳しいツッコミには「詰めてくるのやめてもらっていいですか?」と苦笑い。岡山は「動きだしたなと思って、すぐ止まりましたけど。これまでの人生の中で一番場を盛り上げられた」と振り返っていた。