菅田将暉(29)と原田美枝子(63)が24日(日本時間25日)、第70回サンセバスチャン映画祭(スペイン)コンペティション部門に出品された主演映画「百花」(公開中)で、日本人初の監督賞を、しかも監督デビュー作で受賞した川村元気監督(43)を祝福した。

菅田 映画「百花」最優秀監督賞受賞! 川村元気監督から受賞の報告と共に、あまりしないであろうおどけたポーズの写真が送られてきました。朝イチにうれしいご褒美。現場の高揚感が伝わってきて、胸の中が熱気でパンパンです。何より監督の熱意が伝わったことがとてもうれしく、同時に少し安心しました。場所が違えどヒトである以上感じるものは変わらない証明のように思います。この瞬間を忘れずに生きたいですね。感謝です。元気さんおめでとうございます!

原田 おめでとうございます。カッコいいです! すごいです! 初監督作品で最優秀監督賞を受賞するなんて! 撮影中に、「川村監督は、私が考えているよりも、ずっと深くて大きな世界を持っている」と、感じた事が形になって現れたようです。これから、世界中の人が作品を楽しみにする監督になるでしょう! 一緒に仕事を出来たこと、誇りに思います!

「百花」は、配給の東宝のプロデューサーとして映画を製作する一方で脚本家・小説家の顔も持つ川村監督が、自身の体験から書き上げて19年に発表し、25万部を超えるベストセラーとなった自身4作目の小説「百花」を自ら監督・脚本を手掛けて映画化。菅田は、記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出をよみがえらせていく息子・葛西泉を、原田は認知症になって全てを忘れていく中で、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・百合子を演じた。泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・香織を長澤まさみ(35)百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を永瀬正敏(56)が演じた。