坂口健太郎(35)が27日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「私はあなたを知らない、」(中野量太監督、8月28日公開)完成披露上映会に登壇。舞台あいさつの最後に「皆さんの心の1本にしてください」と、満席の観客に呼びかけた。

「私はあなたを知らない、」は、この日が53歳の誕生日だった中野量太監督が、10年ぶりに挑んだ原案・脚本も手がけたオリジナル作品。坂口は劇中で、天涯孤独の青年・西山夕平を演じた。堀田真由(28)が演じたシングルマザー東浜紗月を愛し、倉田瑛茉(6)が演じた1人娘・朝子をわが子のようにかわいがるも、自らと距離を取った紗月をあやめてしまい、その13年後、早瀬憩(19)が演じた成長した朝子と刑務所で面会する役どころだ。

坂口は、中野監督が「本当に一生懸命、作りました。今、日本映画で中規模の作品のヒットは難しい時代が来ていて。でも、この映画はヒットさせたい」と訴えると、うなずいた。そして「最近の中規模の映画って(映画館に見に)なかなか行かないですよね。毎日、戦いながらという表現が正しいか、分からないけれど1シーン、1シーンを丁寧に撮影した」と口にした上で、客席に熱っぽく語りかけた。

「僕(演じた夕平)がチョイスした選択は、肯定されるべきではない。そこは作品の1番、伝えたいことじゃなく、夕平が生きた証、取り巻く皆さんの一瞬、一瞬の感情は皆さんに伝わると思う。い旬の環境、見る時で捉え方が変わってくる作品…すごく大げさなことを言うと。言うと、心の1本にしてください、と言うだけ。心の中の1本になれたらうれしい」

この日は、夕平の弁護を担当する弁護士・町村善一を演じた滝藤賢一(49)紗月母・道代を演じた原田美枝子(67)も登壇した。

◆「私はあなたを知らない、」28歳の西山夕平(坂口健太郎)は天涯孤独の身。粛々と働き、自分の中で決められたルーティンで生活をし、たった1人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた。職場にやってきた新しいパート職員・紗月と出会うまでは。彼女と出会い、生きる喜びを得て夕平の毎日は輝いていった。そしてある日、紗月から5歳の娘・朝子を紹介される。彼女は実はシングルマザーだった。紗月と朝子との生活が、これまで知らなかった“家族”という幸せの形を知り、夕平の心を開放していくが…。